チョキンとチョキン。https://chokin2.com未来をつくるお金の教養メディアへ。Thu, 25 Dec 2025 14:13:17 +0000jahourly1https://chokin2.com/wp-content/uploads/2025/10/cropped-FD917112-AE2A-4622-B316-6685DBBBC40F-32x32.pngチョキンとチョキン。https://chokin2.com3232 お金の知識特別編2 教育資金の一括贈与の特例が廃止予定!備えはどうする?https://chokin2.com/ex-2/Thu, 25 Dec 2025 14:12:54 +0000https://chokin2.com/?p=657

目次 閉じる 教育資金の一括贈与の特例は廃止予定。これから教育資金はどう準備すべきか はじめに|教育資金の定番制度が見直される 教育資金の一括贈与の特例とは 制度の概要(これまで) なぜ廃止される方向なのか ①利用できる ... ]]>

教育資金の一括贈与の特例は廃止予定。これから教育資金はどう準備すべきか

※本記事は、現時点で示されている方針・報道ベースの情報をもとに整理したものです。
制度は変更される可能性があるため、実際に利用する際は必ず最新の公式情報をご確認ください。

はじめに|教育資金の定番制度が見直される

教育資金の準備方法として、これまで一定の資産を持つ家庭に使われてきたのが「教育資金の一括贈与の特例」です。

しかし、この制度は将来的に廃止される予定とされています。
(予定では2026年3月31日まで)

最近の税制改正の流れを見ると、「使える人が限られる優遇制度」「富裕層向けになりやすい制度」は、見直しや縮小の方向に進んでいます。

教育資金の一括贈与の特例も、その流れの中にある制度だと考えられます。

教育資金の一括贈与の特例とは

まず、制度を簡単に整理します。

制度の概要(これまで)

父母・祖父母などから子・孫へ教育資金として最大1,500万円まで贈与税が非課税という制度です。

専用口座を金融機関で開設し、そこから教育費として支出した分だけが非課税扱いになります。

なぜ廃止される方向なのか

廃止が検討されている理由は、主に次の点だと考えられます。

①利用できる人が限られている

・まとまった資金を一括で贈与できる。
・祖父母世代に資産がある。

という家庭でないと、そもそも使いにくい制度でした。

②実質的な相続税対策になりやすい

・教育費として使い切られない
・使い切れずに相続時まで残る

といったケースもあり、本来の趣旨からズレた使われ方が指摘されていました。

③税制全体の公平性の問題

現在の税制は、一部の人だけが大きな恩恵を受ける制度や、分かりにくい優遇措置を整理・簡素化する方向に進んでいます。

その中で、教育資金の一括贈与の特例は「残り続けにくい制度」だったと言えます。

廃止されたら困る人・困らない人

ここで重要なのは、全ての家庭が困るわけではないという点です。

困りやすいケース

・祖父母から多額の教育資金援助を想定していた
・私立・留学などで高額な教育費を見込んでいる
・一括で資金を移したかった

あまり影響がないケース

・毎月・毎年コツコツ準備する予定
・家計の中で教育費を積み立てている
・少額ずつ贈与を受ける想定

多くの家庭では、実は「影響が限定的」なケースも多いと感じます。

これからの教育資金準備の考え方

一括贈与の特例が使えなくなる前提で、今後は別の方法を組み合わせて考える必要があります。

①暦年贈与をシンプルに使う

年間110万円までの暦年贈与は、今後も基本的な制度として残る可能性が高いです。

必要な分を必要なタイミングで少しずつという形は、制度変更の影響を受けにくい方法です。

②親世代が準備する(こどもNISAなど)

前回の記事で触れた新NISAの積立投資枠(こどもNISA)のように、
親が主体となって、長期で積み立て教育資金として使うという形は、今後の主流になっていく可能性があります。

③「一括で用意する」発想を手放す

教育費は確かに大きな支出ですが、必ずしも最初から全額を用意する必要はありません。

・時間を分散する
・収入と並行して準備する
・制度変更リスクを下げる

という意味では、分散型の準備の方が現実的です。

制度は「ある前提」で動かない

今回の話で一番伝えたいのは、

制度は変わる。使えなくなることもある。
予告なく条件が変わることもある。

教育資金の一括贈与の特例も、「ある前提」で計画を立ててしまうと、後で修正が必要になります。

まとめ|選択肢を広く持っておく

・教育資金の一括贈与の特例は今年度で廃止予定
・富裕層向け制度は今後も見直されやすい
・多くの家庭では影響は限定的
・暦年贈与や新NISAなどを組み合わせる発想が大切
・制度に依存しすぎない準備が重要

教育資金は、「正解が一つ」ではありません。

制度を知ったうえで、自分の家庭に合う方法を選べる状態になること。

それ自体が、最大のメリットだと思います。

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お金の知識特別編1 NISAが子供でも利用可能に!こどもNISAについて現在の情報をまとめました(2025.12時点)https://chokin2.com/ex-1/Tue, 23 Dec 2025 14:51:22 +0000https://chokin2.com/?p=653

目次 閉じる 「こどもNISA(仮称)」をどう使うか考えてみた はじめに|「こどもNISA」という考え方 制度の概要(予定) ①積立投資枠の基本条件 ②引き出しは12歳から可能 ③学費目的なら「いつ使うか」を先に考える ... ]]>

「こどもNISA(仮称)」をどう使うか考えてみた

※本記事は、来年度から始まる予定の制度内容をもとにした整理・考察記事です。正式決定前の情報も含まれるため、最新情報は必ず公式発表をご確認ください。

はじめに|「こどもNISA」という考え方

来年度から、新NISAの積立投資枠の年齢制限が撤廃される予定です。

これにより、0歳から17歳までの未成年も、新NISAの積立投資枠を使って投資ができるようになります。

俗に「こどもNISA(仮称)」と呼ばれていますが、実際には「特別な別枠制度」というより、新NISAの積立投資枠を未成年にも開放するイメージに近い制度です。

この制度は、「教育資金 × 長期投資」を考えるうえで、かなり使い道が広いと感じています。

制度の概要(予定)

まずは、現時点で想定されている制度内容を整理します。

①積立投資枠の基本条件

年間投資上限:60万円(月あたり最大5万円)
生涯投資上限:600万円投資可能

年齢:0〜17歳引き出し可能年齢:12歳以降

通常の新NISA積立投資枠と仕組みは同じで、「誰の名義で、いつから積み立てるか」がポイントになります。

②引き出しは12歳から可能

この制度で特に重要なのが、12歳から引き出しが可能という点です。

つまり、中学高校大学受験、私立進学、習い事や留学といった、教育費が一気に増えるタイミングで使うことができます。

以前あったジュニアNISAと違い「18歳まで引き出せない」制度ではないため、学費・教育費のための実用的な資金準備として考えやすいのが特徴です。

③学費目的なら「いつ使うか」を先に考える

こどもNISAを考えるときは、「いくら増やすか」よりも、いつ使う予定かどのタイミングで取り崩すかを先に考えるのがおすすめです。

たとえば、小学校までは積立だけ中学入学後から一部ずつ取り崩す高校・大学費用の補填に使うといった形で、時間軸を意識した運用ができます。

④投資対象はシンプルでOK

投資対象については、通常の積立投資と考え方は変わりません。

オルカン(全世界株式)や、S&P500(米国株式)この2択で十分だと考えています。

理由はシンプルで、長期投資との相性が良い、商品の中身が分かりやすい、親が説明しやすい、実績とデータが豊富な点です。

「こどものお金だから特別な商品を選ぶ」必要はありません。

⑤こどもNISAのメリット

この制度のメリットを整理します。

・非課税で長期運用できる
新NISAなので、運用益は非課税です。
教育資金のように金額が大きくなりやすい用途では、非課税の効果は非常に大きくなります。

・少額・早期スタートができる
0歳から始められるため、月1~2万円といった少額でも、時間を最大限使った投資が可能です。
「時間を味方につける」という投資の基本を、そのまま活かせます。

・お金の教育にもつながる
中学生・高校生になった頃に、「このお金はどうやって増えてきたか」「なぜ値動きがあるのか」を一緒に話すことで、実体験ベースの金融教育にもなります。

これは、貯金だけでは得られない価値です。

⑥注意点・気をつけたいポイント

一方で、注意点もあります。

・元本保証ではない
当然ですが、投資なので価格変動リスクはあります。
使う時期が近づいたら、積立を止める現金比率を高めるなどの調整が必要です。

・家計を圧迫しないことが最優先
教育資金とはいえ、生活費生活防衛費親自身の老後資金を削ってまで積み立てるのは本末転倒です。
「余裕資金で、無理なく」が大前提です。

こどもNISAは「選択肢の一つ」

こどもNISAは、「必ずやるべき制度」ではありません。

ただし、
「教育資金を準備したい」
「長期投資を活かしたい」
「非課税制度を使いたい」
という家庭にとっては、かなり使いやすい選択肢だと思います。

まとめ 制度を知って、選べる状態になる

・新NISA積立投資枠の年齢制限が撤廃予定。
・年間60万円(月5万円)、合計600万円まで投資可能
・0〜17歳まで投資でき、12歳から引き出し可能
・投資対象はオルカンかS&P500で十分
・教育資金×長期投資の選択肢になる

大切なのは、「やる・やらない」よりも制度を知ったうえで選べることです。

この情報が、将来のお金について考えるきっかけになれば幸いです。

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お金の知識中級編30 たった「年1%」が、将来の資産を大きく変えるhttps://chokin2.com/2-30/Mon, 22 Dec 2025 12:45:40 +0000https://chokin2.com/?p=604

投資の話になると、どうしても「どれくらい増えるか?」「どの商品がいいか?」に目が向きがちです。 でも実は、長期投資で結果を左右する最大の要因のひとつが 「手数料(コスト)」です。 年1%なんて大したことない。 そう思って ... ]]>

投資の話になると、どうしても
「どれくらい増えるか?」
「どの商品がいいか?」
に目が向きがちです。

でも実は、長期投資で結果を左右する最大の要因のひとつ「手数料(コスト)」です。

年1%なんて大したことない。 そう思っていると、20年・30年後に 数百万円単位の差になって表れます。

この記事では中級者向けに、 手数料の正体・なぜ怖いのか・どこを見ればいいのかを 表と具体例で分かりやすく解説します。


投資にかかる「手数料」は1種類ではない

まず知っておきたいのは、 投資の手数料にはいくつかの種類があるということです。

手数料の種類内容発生タイミング
購入時手数料買うときにかかる費用購入時
信託報酬(運用管理費)保有中に毎日差し引かれる保有中ずっと
売却時手数料売るときの費用売却時
その他コスト為替手数料・信託財産留保額など状況次第

この中で、最も影響が大きいのが「信託報酬」です。


信託報酬が怖い理由は「毎日・複利で効く」から

信託報酬は、
・毎年1回まとめて払う
・請求書が届く
というものではありません。

毎日、少しずつ自動で引かれています。
しかも、複利効果を逆方向に働かせます。

具体例で見てみよう

条件ケースAケースB
運用利回り年5%年5%
信託報酬0.1%1.5%
実質利回り4.9%3.5%

この「1.4%の差」が、 長期ではとんでもない差を生みます。


30年後、どれくらい差がつくのか?

毎年100万円を30年間積み立てた場合を比べてみましょう。

条件低コスト高コスト
実質利回り4.9%3.5%
元本合計3,000万円3,000万円
30年後の資産約6,600万円約5,400万円
差額約1,200万円

同じ投資、同じ期間、同じ元本。
違いは「手数料」だけです。

これが、 「手数料は確実に負けるコスト」 と言われる理由です。


中級者が必ずチェックすべき3つのポイント

信託報酬は年0.2%以下が目安

インデックス投資なら、 0.1〜0.2%台の商品は十分にあります。

「実質コスト」を確認する

信託報酬だけでなく、 運用報告書に載っている実質コストを見るクセをつけましょう。

長期前提の商品ほどコスト重視

10年・20年・30年持つ商品ほど、 コストの差が致命的になります。


なぜ高コスト商品が今も売れているのか?

理由はシンプルです。

  • 内容が分かりにくい
  • 「安心」「プロにお任せ」という言葉
  • 銀行・保険会社にとって利益が大きい

高コスト商品ほど、
売る側にメリットがある構造になっています。

中級者はここを一歩引いて見られるかが分かれ道です。


低コスト=万能ではないが、最優先事項

誤解しやすい点として、

  • 低コスト=必ず勝てる
  • 高コスト=必ずダメ

というわけではありません。

ただし、

  • リターンは不確実
  • コストは確実

という点で、 コントロールできるのはコストだけです。


まとめ:手数料は「静かに効く最大の敵」

  • 投資には複数の手数料がある
  • 最重要なのは信託報酬
  • 年1%の差が将来1,000万円以上の差になる
  • 長期投資ほど低コストが正義
  • コストは確実に減るリターン

派手さはありませんが、 手数料を意識できるかどうかが 中級者と初心者の大きな分かれ目です。


手数料って地味だけど、ずっと一緒にいる存在なんです。 小さく見えても、長く続くと大きな差になります。 味方につけるなら“低コスト”!

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お金の知識中級編29 「怪しい?」から一歩進む、暗号資産の正体https://chokin2.com/2-29/Sun, 21 Dec 2025 13:33:35 +0000https://chokin2.com/?p=601

ビットコイン、イーサリアム、暗号資産―― 名前は知っているけれど、 こんな疑問を持っている人は多いはずです。 暗号資産は確かに値動きが激しく、リスクの高い資産です。 一方で、仕組みを正しく理解すれば なぜ一定の価値があり ... ]]>

ビットコイン、イーサリアム、暗号資産―― 名前は知っているけれど、

  • 何に価値があるの?
  • 株や投資信託と何が違うの?
  • 危ないイメージがある…

こんな疑問を持っている人は多いはずです。

暗号資産は確かに値動きが激しく、リスクの高い資産です。

一方で、仕組みを正しく理解すれば なぜ一定の価値があり、なぜ世界中で取引されているのか が見えてきます。

この記事では中級者向けに、 暗号資産の仕組み・価値の源泉・メリットとリスク・向き合い方 を整理して解説します。


暗号資産とは「中央管理者のいないデジタル資産」

暗号資産(仮想通貨)は、 国や銀行が発行・管理していないデジタルなお金です。

項目内容
発行主体存在しない(分散管理)
管理方法ブロックチェーン
代表例ビットコイン、イーサリアム
取引24時間365日

最大の特徴は、 「誰かを信用しなくても成り立つ仕組み」にあります。


ブロックチェーンが「信用」を生む仕組み

暗号資産の土台となるのが、ブロックチェーンです。

これは、

  • 取引履歴をみんなで共有
  • 改ざんがほぼ不可能
  • 過去の記録がすべて残る

という特徴を持つ台帳システムです。

銀行の代わりに、 技術そのものが信用を担保している と考えると分かりやすいでしょう。


暗号資産に「価値がある」とされる理由

「データなのに、なぜ価値があるの?」 という疑問に対する答えは、主に次の3つです。

理由内容
希少性ビットコインは発行上限が決まっている
代替の効かない仕組み改ざん耐性・分散性
需要世界中で取引・送金に使われている

これは、 金(ゴールド)に近い性質を持っているとも言えます。


代表的な暗号資産の特徴

通貨特徴役割
ビットコイン発行上限あり・最も有名価値保存・デジタルゴールド
イーサリアムアプリ開発の基盤スマートコントラクト
その他アルトコイン用途・仕組みが多様実験的・高リスク

中級者が最初に触れるなら、 ビットコイン・イーサリアムに限定するのが無難です。


暗号資産のメリット

  • 国境を越えた送金が早くて安い
  • 発行量がコントロールされている(インフレ耐性)
  • 株式・債券と異なる値動き
  • 新しい金融・技術分野へのアクセス

既存の金融システムとは違う軸を持つ点が最大の特徴です。


暗号資産のリスク(ここが最重要)

リスク内容
価格変動短期間で大きく上下する
規制リスク国の方針で扱いが変わる
ハッキング取引所・管理ミスの危険
理解不足仕組みを知らずに投資するリスク

「よく分からないけど儲かりそう」 という理由で手を出すのは、最も危険です。


中級者向け・暗号資産との付き合い方

  • ポートフォリオの5%以下に抑える
  • 余裕資金のみで行う
  • 長期目線で保有(短期売買しない)
  • 取引所のセキュリティを重視

暗号資産は、 「なくなっても生活に影響しない範囲」で持つのが鉄則です。


まとめ:暗号資産は“理解して使う”新しい資産クラス

  • 暗号資産は中央管理者のいないデジタル資産
  • ブロックチェーンが信用の土台
  • 価値の源泉は希少性・技術・需要
  • リスクは大きく、位置づけはサテライト
  • 中級者は少額・長期で向き合う

暗号資産は、 「未来の可能性」と「大きなリスク」を同時に持つ存在です。

正しく理解し、 ポートフォリオのスパイスとして付き合えば、 学びの多い資産クラスになるでしょう。


暗号資産はワクワクしますけど、ちょっとクセのある存在です。 ちゃんと分かって、少しずつ付き合うのが大人の向き合い方ですね!

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お金の知識中級編28 インフレ時代に「金」が注目され続ける理由https://chokin2.com/2-28/Fri, 19 Dec 2025 14:07:35 +0000https://chokin2.com/?p=598

株式や債券の話題が多い中で、 「金(ゴールド)」は少し地味に見えるかもしれません。 しかし、インフレ・地政学リスク・金融不安が高まる局面になると、 必ずと言っていいほど注目されるのが金です。 「金はなぜ価値を保ち続けるの ... ]]>

株式や債券の話題が多い中で、 「金(ゴールド)」は少し地味に見えるかもしれません。

しかし、インフレ・地政学リスク・金融不安が高まる局面になると、 必ずと言っていいほど注目されるのが金です。

「金はなぜ価値を保ち続けるのか?」 「株とどう違うのか?」 「中級者はどう取り入れるべきか?」

この記事では、 金投資の役割・メリットと弱点・具体的な取り入れ方を 表を使って分かりやすく解説します。


金は「増やす資産」ではなく「守る資産」

まず大前提として、金は株式のように 企業成長で価値が増える資産ではありません。

金の役割は、

  • 通貨価値が下がったときの保険
  • 金融システムが不安定なときの逃げ場
  • ポートフォリオの値動きを安定させる

つまり金は、 「リターンを狙う主役」ではなく「資産を守る脇役」です。


なぜ金はインフレに強いのか?

インフレとは、簡単に言うと 「お金の価値が下がる現象」です。

金がインフレに強い理由は次の通りです。

理由内容
供給量が限られている簡単に増やせない
世界共通の価値どの国でも価値が認められる
通貨の代替になりうる法定通貨不安の受け皿

紙幣は増刷できますが、金は増えません。 この希少性が、長期的な価値の土台になっています。


株式・債券と金の違い

他の資産と役割を比較してみましょう。

資産期待リターン値動きの特徴役割
株式高い上下に大きく動く資産を増やす
債券低〜中比較的安定安定収入
低い危機時に強い資産を守る

金は利息や配当を生みません。 その代わり、他の資産が不調なときに力を発揮します。


金価格が上がりやすい局面

金は、次のような局面で評価されやすい傾向があります。

  • インフレが進行している
  • 戦争・地政学リスクが高まる
  • 金融危機・株価暴落時
  • ドル安局面

逆に、

  • 金利が高く、株が好調
  • 経済が安定している

といった環境では、金は目立たない存在になりやすいです。


金への投資方法は4つある

金投資には、いくつかの手段があります。

方法特徴向いている人
① 金投資信託少額・手軽初心者〜中級者
② 金ETF低コスト・流動性高中級者
③ 金地金(現物)実物を保有長期保有・安全資産重視
④ 金積立毎月コツコツ価格変動が不安な人

中級者には、 金ETFや金インデックス投信が コストと管理の面でバランスが良い選択です。


中級者向け「金」の取り入れ方

金は、ポートフォリオの一部として使います。

  • 比率は5〜10%程度が目安
  • 株式中心の人ほど効果が出やすい
  • 短期売買はせず、長期保有
  • 「上がるから買う」ではなく「守るために持つ」

金を持つことで、 暴落時のメンタル安定という大きな副作用(良い意味で)も得られます。


金投資でよくある誤解

  • 金は必ず上がる → 上がらない期間も長い
  • 今は高いから危険 → 長期では水準判断が難しい
  • 金だけ持てば安心 → 分散の一部として使う

金は万能ではありません。 「他の資産と組み合わせてこそ意味がある」資産です。


まとめ:金は「危機に強い保険」

  • 金は資産を増やすためのものではない
  • インフレ・金融不安に強い
  • 株式と違う動きをすることで分散効果がある
  • 中級者は5〜10%を目安に取り入れる
  • 長期・守りの視点で活用する

金は派手さはありませんが、 いざというときに資産を守ってくれる存在です。

ポートフォリオに少し加えるだけで、 将来の不安に対する耐性がぐっと高まります。


金はヒーローじゃないけど、ピンチのときに助けてくれる存在です。 少し持っておくだけで、安心感が全然違います!

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お金の知識中級編27 iDeCoと企業型DC、名前は似ているけど何が違う?https://chokin2.com/2-27/Wed, 17 Dec 2025 14:07:35 +0000https://chokin2.com/?p=595

老後資金づくりの制度としてよく聞く iDeCo(個人型確定拠出年金)と 企業型DC(企業型確定拠出年金)。 どちらも「確定拠出年金」という同じ仕組みを使っていますが、 使い方・自由度・節税効果・向いている人は意外と違いま ... ]]>

老後資金づくりの制度としてよく聞く iDeCo(個人型確定拠出年金)企業型DC(企業型確定拠出年金)

どちらも「確定拠出年金」という同じ仕組みを使っていますが、 使い方・自由度・節税効果・向いている人は意外と違います。

この記事では中級者向けに、 iDeCoと企業型DCの違い・併用の考え方・よくある勘違いを 表で分かりやすく整理します。


iDeCoと企業型DCは「誰が用意するか」が違う

まずは一番大きな違いから見てみましょう。

項目iDeCo企業型DC
用意する人個人会社
掛金の出どころ自分の給料会社(+本人上乗せの場合あり)
加入の自由原則だれでも可会社に制度がある人のみ
運用の責任自分自分

どちらも運用は自己責任ですが、 「入口」が個人か会社か、という点が大きな違いです。


節税メリットはどちらも強力(仕組みは同じ)

iDeCoも企業型DCも、税制メリットは共通しています。

タイミング節税内容
積立時掛金が全額所得控除(iDeCo)
or 給与扱いにならない(企業型DC)
運用中運用益が非課税
受取時退職所得控除 or 公的年金等控除

この「3段階の節税」が、確定拠出年金の最大の魅力です。


掛金の上限は「企業型DCの有無」で変わる

中級者が特に注意すべきなのが、 iDeCoの掛金上限は、企業型DCの有無で変わる点です。

区分iDeCo上限(月)企業型DC
企業型DCなしの会社員23,000円なし
企業型DCあり(マッチング拠出なし)20,000円会社拠出あり
企業型DCあり(マッチング拠出あり)上限調整あり本人も上乗せ可能

企業型DCに加入している場合、 「知らずにiDeCoを満額入れられない」 というケースがよくあります。


自由度はiDeCo、手数料は企業型DCが有利なことも

iDeCoの特徴

  • 金融機関・商品を自分で選べる
  • 低コストインデックスが豊富
  • 口座管理手数料は自己負担

企業型DCの特徴

  • 商品ラインナップは会社次第
  • 手数料を会社が負担してくれるケースが多い
  • 選択肢が少なく、コストが高い商品も混在

「選択肢の自由」ならiDeCo、 「コスト負担の軽さ」なら企業型DC という違いがあります。


iDeCoと企業型DCは“併用”できる?

結論から言うと、条件付きで併用可能です。

ケース併用ポイント
企業型DCなしiDeCoのみ上限23,000円
企業型DCあり(規約OK)併用可能合算上限に注意
企業型DCあり(規約NG)不可会社規約を確認

まずは自分の会社の制度を確認することが最優先です。


中級者におすすめの考え方

  • ① 企業型DCがある → まずは企業型DCを最大限活用
  • ② 商品が微妙 → iDeCoで補完
  • ③ 老後以外の資金も必要 → NISAと併用

老後資金は、 企業型DC/iDeCo(守り)+ NISA(柔軟) の組み合わせが王道です。


よくある勘違いと注意点

  • 60歳まで引き出せない → 流動性は低い
  • 元本保証=安全ではない(インフレに弱い)
  • 会社が用意=安心とは限らない
  • 制度を理解せず放置が一番のリスク

「何に投資しているか」を定期的に確認することが大切です。


まとめ:iDeCoと企業型DCは“老後資金の土台”

  • iDeCo=個人で使う年金制度
  • 企業型DC=会社が用意する年金制度
  • 税制メリットはどちらも非常に大きい
  • 掛金上限と会社規約に注意
  • NISAと組み合わせるとバランスが良い

iDeCoと企業型DCは、 「地味だけど、将来効いてくる制度」です。

若いうちから使いこなせば、 老後の不安はかなり小さくなります。


iDeCoも企業型DCも、将来の自分を助けてくれる制度。 まずは“自分が何に入っているか”を知るところから始めましょう。

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お金の知識中級編26 「貯蓄にもなって安心」と言われる外貨建て保険、その本当の姿https://chokin2.com/2-26/Tue, 16 Dec 2025 14:05:28 +0000https://chokin2.com/?p=590

「円より金利が高いから増えやすい」 「保険+運用で一石二鳥」 ――そんな説明を受けて、外貨建て保険を検討したことはありませんか? 外貨建て保険は、一見すると魅力的ですが、 仕組みを理解せずに契約すると“想定外の損”が出や ... ]]>

「円より金利が高いから増えやすい」 「保険+運用で一石二鳥」 ――そんな説明を受けて、外貨建て保険を検討したことはありませんか?

外貨建て保険は、一見すると魅力的ですが、 仕組みを理解せずに契約すると“想定外の損”が出やすい商品でもあります。

この記事では中級者向けに、 外貨建て保険の仕組み/見えにくいコスト/代表的なリスク/向き不向きを 表を使って分かりやすく解説します。


外貨建て保険とは「外貨で運用する保険」

外貨建て保険は、保険料の支払い・運用・受け取りを 米ドルや豪ドルなどの外貨で行う保険です。

項目内容
通貨米ドル・豪ドルなど
目的保障+運用(貯蓄性)
利回り円建てより高く見えやすい
代表例外貨建て終身保険/養老保険

ポイントは、「保険」でありながら為替の影響を強く受けることです。


よくある“メリット説明”を冷静に見直す

販売時によく聞くメリットは、次の3つです。

  • ① 円より金利が高いから増えやすい
  • ② 保険なので安心
  • ③ 将来の受取額が大きい

確かに「条件が揃えば」その通りですが、 前提条件を外すと一気に崩れるのが外貨建て保険の難しさです。


最大のリスク①「為替リスク」

外貨建て保険で最も大きいのが為替リスクです。

例:米ドル建て保険のケース

状況為替円換算の受取額
契約時1ドル=150円
受取時(円安)1ドル=160円増える
受取時(円高)1ドル=120円大きく減る

円高で受け取ると、元本割れする可能性が普通にあります。 しかも、為替は自分でコントロールできません。


見えにくいリスク②「為替手数料」

外貨建て保険には、為替手数料がかかります。

タイミング内容影響
円→外貨保険料を外貨に換える手数料で目減り
外貨→円解約・受取時再度手数料がかかる

この手数料は往復で数%になることもあり、 運用益を静かに削っていきます。


リスク③「途中解約に弱い」

外貨建て保険は、途中解約に非常に弱い商品です。

  • 契約初期は解約返戻金が少ない
  • 円高局面だと為替で不利
  • 手数料が重なって元本割れしやすい

「長期で持ち続ける」前提が崩れると、損が表面化しやすい点は要注意です。


リスク④「保険と投資が混ざって分かりにくい」

外貨建て保険は、

  • 保障(死亡保障)
  • 運用(外貨・金利)

が一体化しています。

その結果、

  • 保障はいくら必要?
  • 運用の利回りは妥当?
  • コストはどれくらい?

非常に見えにくいのが問題点です。

中級者目線では、 「保障は保険、運用は投資」と分けたほうが 透明性もコントロール性も高くなります。


外貨建て保険はどんな人に向いている?

向いている人理由
超長期で外貨を保有する覚悟がある為替変動を許容できる
保険の保障が主目的運用はおまけと割り切れる
為替・金利の仕組みを理解しているリスクを把握できる

逆に、

  • 元本割れが不安
  • 数年で使う予定がある
  • 仕組みがよく分からない

という人には不向きです。


代替案 ―「分けて考える」ほうがシンプル

中級者におすすめなのは、次の考え方です。

目的おすすめ
死亡保障掛け捨て定期保険(円建て)
資産形成NISAでインデックス投資
外貨分散外貨ETF・外貨建て投信

こうすれば、

  • コストが見える
  • 途中で柔軟に変更できる
  • リスクを自分で管理できる

というメリットがあります。


まとめ:外貨建て保険は「理解して使う」人向けの商品

  • 外貨建て保険は為替リスクが大きい
  • 手数料が見えにくく、途中解約に弱い
  • 円高局面では元本割れの可能性あり
  • 保険と投資が混ざり、判断が難しい
  • 中級者は「保障と運用を分ける」ほうがシンプル

外貨建て保険は誰にでも向く商品ではないのが事実です。

仕組みとリスクを理解したうえで、 本当に必要か?代替手段はないか? を考えることが、後悔しない選択につながります。


外貨建て保険は、私個人としてはおすすめできる商品ではありません。「保険は保険、投資は投資。」この基本は忘れずに。外貨建て保険に限らず、どのような商品も納得できる形で付き合っていきましょう。

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お金の知識中級編25 不動産投資は「お金持ちの世界」だと思っていませんか?https://chokin2.com/2-25/Mon, 15 Dec 2025 13:36:11 +0000https://chokin2.com/?p=582

「不動産投資」と聞くと、 何千万円もの物件を買うイメージを持つ人が多いかもしれません。 でも実は、数万円から不動産に投資できる仕組みがあります。 それが REIT(リート/不動産投資信託) です。 REITは、株式や投資 ... ]]>

「不動産投資」と聞くと、 何千万円もの物件を買うイメージを持つ人が多いかもしれません。

でも実は、数万円から不動産に投資できる仕組みがあります。 それが REIT(リート/不動産投資信託) です。

REITは、株式や投資信託と同じように売買でき、 家賃収入をベースにした安定的な分配金が特徴。

この記事では、中級者向けに REITの仕組み・メリットとリスク・向いている人を 表を使って分かりやすく解説します。


REITとは「みんなで不動産を持つ仕組み」

REIT(Real Estate Investment Trust)は、 投資家から集めたお金で不動産を購入・運営し、 その収益を分配する金融商品です。

流れを整理すると、こうなります。

ステップ内容
① 投資家がREITを購入証券会社で株のように買える
② REITが不動産を購入オフィス・商業施設・住宅など
③ 家賃収入が発生テナントから賃料が入る
④ 分配金として投資家へ還元定期的に現金がもらえる

つまりREITは、 「不動産の大家さんを少しずつ体験できる仕組み」 だと考えると分かりやすいです。


J-REITと海外REITの違い

REITには、日本の不動産に投資するJ-REITと、 海外の不動産に投資する海外REITがあります。

項目J-REIT海外REIT
投資対象日本の不動産米国・世界の不動産
通貨外貨(ドルなど)
利回り3〜5%前後3〜6%前後
為替リスクなしあり

国内の安定性を取るならJ-REIT、 成長性・分散を重視するなら海外REIT、 という考え方が基本です。


REITのメリット

分配金利回りが高い

REITは、利益の大部分を分配する仕組みのため、 株式より高めの分配金が期待できます。

少額から不動産に投資できる

数万円で、複数の不動産に分散投資できるのは大きな魅力です。

株式と違う値動きをすることがある

REITは家賃収入がベースのため、 株式とは異なる動きをする場面もあり、分散効果が期待できます。


REITのリスクと注意点

安定的に見えるREITですが、リスクもあります。

リスク内容
金利上昇リスク借入が多いため、金利上昇に弱い
景気悪化空室増加・賃料下落の可能性
不動産価格の下落基準価格が下がる
災害リスク地震・火災などの影響

特に金利が上がる局面では価格が下がりやすい点は、 中級者として必ず押さえておきたいポイントです。


REITはどんな人に向いている?

タイプ向いている理由
分配金を重視したい定期的な現金収入が得られる
株式だけは不安資産分散になる
不動産に興味はあるが管理はしたくない手間ゼロで不動産投資
老後のインカムを作りたい年金+分配金の組み合わせ

逆に、短期売買や値上がり益を狙う人には不向きです。


中級者向けのREITの取り入れ方

  • ポートフォリオの10〜20%程度に抑える
  • まずはREITインデックス投信で分散
  • 高利回りだけで選ばない(財務健全性も重要)
  • 金利動向を意識する

REITは「主役」ではなく、 安定性を補う“脇役”として使うのが王道です。


まとめ:REITは“不動産収入を取り入れるための便利な道具”

  • REITは少額で不動産に投資できる仕組み
  • 家賃収入ベースで分配金が出る
  • 株式とは違う値動きで分散効果がある
  • 金利上昇・景気悪化には注意
  • 中級者は資産の一部に取り入れるのがベスト

REITは、不動産投資の「いいとこ取り」をした金融商品。 株式中心のポートフォリオに少し加えるだけで、 資産全体のバランスがぐっと良くなります。


REITは、不動産を少しだけ持つ感覚です。無理に増やさず、バランスよく使うのがコツですよ!

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お金の知識中級編24 同じインデックス投資でも、投資信託とETFはまったく違う道具https://chokin2.com/2-24/Sat, 13 Dec 2025 13:07:53 +0000https://chokin2.com/?p=571

インデックス投資を始めると、必ず直面する疑問があります。 「投資信託とETFって、どっちがいいの?」 どちらも“インデックスに連動する商品”ですが、 使い方・手数料・仕組み・向いている人が違います。 この記事では、中級者 ... ]]>

インデックス投資を始めると、必ず直面する疑問があります。

「投資信託とETFって、どっちがいいの?」

どちらも“インデックスに連動する商品”ですが、 使い方・手数料・仕組み・向いている人が違います。

この記事では、中級者向けに 投資信託とETFの違いを、 表・例え話・ケース別の使い分けを交えて解説します。


そもそも投資信託とETFは何が違う?

最初に全体像を整理します。

項目投資信託ETF
取引方法1日1回の基準価額で購入株式と同じようにリアルタイム売買
買い方100円〜積立OK(自動積立◎)証券会社で株のように買う(積立△)
手数料信託報酬がやや安い商品もある売買手数料+信託報酬
価格変動1日1回の変動取引中は常に変動
向いている人コツコツ積立したい人安いタイミングで買いたい人

例えるなら「おまかせ積立」か「自分で売買」かの違い

分かりやすく例えると…

  • 投資信託=自動積立の貯金アプリ(放置でOK)
  • ETF=株式アプリで自分で売買(タイミングを選べる)

どちらもインデックスの値動きに連動しますが、 「どれくらい操作したいか」で選び方が変わります。


投資信託のメリットとデメリット

メリット

  • とにかく手間がかからない(完全放置)
  • 100円から買えて積立がしやすい
  • NISAとの相性が最強
  • 自動で再投資(複利効果が最大化)

デメリット

  • リアルタイム売買ができない
  • ETFよりやや信託報酬が高い商品もある

“忙しい会社員の味方”が投資信託です。


ETFのメリットとデメリット

メリット

  • 株のようにその場で買える(指値注文なども可能)
  • 海外ETFは信託報酬が極めて安い
  • 円安・円高で買うタイミングを調整できる

デメリット

  • 売買の都度、手数料がかかる
  • 自動積立ができない(証券会社によっては可能)
  • 分配金が出るものも多く、再投資は自動でない

“自分でコントロールしたい中級者〜上級者向け”がETFです。


手数料の違いは長期で大きな差になる

長期投資では、手数料の差が複利でどんどん効いてきます。

例として、信託報酬の違いを見てみましょう。

商品信託報酬特徴
S&P500投信0.093%国内最安クラス
ETF(VOOなど)0.03%世界最安レベル

ETFの方が低いですが、 NISAの自動積立がしやすい点では投信が優勢です。


結局どっちを選べばいい?ケース別で判断しよう

コツコツ積立したい(初心者〜中級者)

→ 投資信託一択

  • 積立が簡単
  • 自動再投資で複利を最大化
  • 感情に左右されず続けられる

円安・円高で買うタイミングを調整したい

→ ETF(特に海外ETF)がおすすめ

成長投資枠を効率よく使いたい

→ ETFを追加するのが王道

とにかく手間をかけたくない

→ 迷わず投資信託でOK


まとめ:投資信託とETFは“役割が違う”だけで優劣はない

今回のまとめです。

  • 投信=自動積立向き、ETF=自分で売買したい人向き
  • インデックス投資で最重要なのは「手数料 × 継続」
  • NISAのコアは投資信託、サテライトでETFが相性◎
  • あなたの投資スタイルで選べばOK(正解はひとつではない)

どちらが良いか? というよりも、 「あなたの投資スタイルに合っているか」 が判断基準になります。


投資信託とETF、それぞれ長所短所があります。自分が続けやすいほうを選べば、それが一番の正解です。

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お金の知識中級編23 なぜプロを差し置いてインデックス投資は勝ち続けるのか?https://chokin2.com/2-23/Fri, 12 Dec 2025 14:27:27 +0000https://chokin2.com/?p=567

投資を学び始めると、必ず目にするのが 「インデックス投資は強い」「長期ならほぼ勝てる」 という言葉。 でも、プロの運用者(アクティブファンド)より どうして私たち個人が買う“平均”のほうが強いのか…? その答えは、インデ ... ]]>

投資を学び始めると、必ず目にするのが 「インデックス投資は強い」「長期ならほぼ勝てる」 という言葉。

でも、プロの運用者(アクティブファンド)より どうして私たち個人が買う“平均”のほうが強いのか…?

その答えは、インデックス投資の仕組みと数学的な性質にあります。

この記事では、中級者向けに インデックス投資が強い理由・アクティブとの違い・実際の使い方 を表を交えて丁寧に解説します。


インデックス投資とは「市場全体をそのまま買う投資」

インデックス投資とは、 S&P500・NASDAQ・全世界株式(オルカン)など 市場全体の値動きをそのまま再現する投資方法です。

イメージで言うと…

  • アクティブ投資:強そうな選手を選んで応援する
  • インデックス:リーグ全体を応援する(全員の平均)

“平均”なのに長期では勝ちやすいのが最大の特徴です。


なぜ平均なのにインデックスは強いのか?

理由は大きく3つあります。

理由内容
① 手数料が圧倒的に低いアクティブは年1〜2%、インデックスは0.1%以下も多い
② 市場全体は右肩上がりで成長してきた世界経済の成長=株価の成長につながる
③ “勝ち続けるアクティブ”はほぼ存在しない長期で市場平均を上回るのは一握り

特に①の手数料差は、 20年で数百万円の差になるほど大きい要因です。


アクティブとインデックスの違い

役割の違いを整理してみましょう。

項目インデックス投資アクティブ投資
投資対象市場全体勝てそうな銘柄を選ぶ
運用コスト非常に低い高い
パフォーマンス市場平均に連動平均以下が多い
初心者の向き不向き向いている向いていない(知識が必要)

アクティブ投資は悪いわけではなく、 「市場より上を目指したい人向け」の投資です。

しかし長期で勝ち続けることは難しく、 多くの人にとってはインデックス投資の方が合理的です。


インデックス投資の“本当の強さ”は複利と長期にある

インデックス投資が強い一番の理由は、 市場の成長 × 長期 × 複利という最強コンボにあります。

長期で見れば下落も「誤差」になる

短期では上がったり下がったりしますが、 20年・30年というスパンで見れば右肩上がりになっているのが株式市場です。

複利で資産は加速度的に増える

10%伸びた資産が翌年は「増えた分にも10%」増える。 この連続的な増加が複利効果であり、長期ほどリターンが伸びます。


中級者向け、インデックスの使い方

中級者は、次の3つを押さえるだけで投資の軸が安定します。

メインは「全世界株式」または「S&P500」

  • 全世界株式(オルカン):幅広く分散したい人
  • S&P500:アメリカの成長を信じる人

つみたてNISA(新NISAつみたて枠)でコアにする

非課税 × 長期はインデックス投資と最高の相性。

成長投資枠(旧一般NISA)でETFを活用

  • VOO(S&P500)
  • VTI(全米)
  • VXUS(全世界)

コストが安いため効率が良い。


インデックス投資で失敗するパターン

  • 短期で売買してしまう(インデックスは長期前提)
  • 暴落で売ってしまう(下げ相場は“お買い得期間”)
  • 複数のインデックスを買いすぎて分散しすぎる
  • アクティブを混ぜすぎて想定外のリスクになる

インデックスの強さを最大限に活かすには、 “売らない”というシンプルな行動が鍵になります。


まとめ:インデックス投資は「市場を味方につける方法」

今回のまとめです。

  • インデックス投資は市場全体に投資する方法
  • アクティブより手数料が圧倒的に安い
  • 市場成長 × 長期 × 複利が最大の強み
  • オルカン or S&P500 が王道
  • 暴落時も手放さないことが最大の勝ちパターン

インデックス投資は、投資の世界で 「最もシンプルで、最も続けやすく、最も結果が出やすい」 と言われています。


インデックス投資は、“市場全体を味方につける”方法です。難しいことをしなくても、コツコツ続けるだけで未来が変わっていきます!

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