投資の話になると、必ず出てくる言葉が 「リスク」です。
でも多くの人が、
- リスク=損をすること
- リスク=怖いもの
というイメージだけで捉えています。
実は投資におけるリスクとは、「どれくらいブレるか」を表す言葉です。
この記事では中級者向けに、リスクの正体を数値で理解するための2つの指標「ボラティリティ」と「最大ドローダウン」を やさしく解説します。
投資におけるリスクの本当の意味
投資の世界で言うリスクとは、リターンの振れ幅(ブレ)のことです。
つまり、
- 大きく上下する資産 → リスクが高い
- あまり動かない資産 → リスクが低い
という考え方になります。
「上にブレる可能性」も「下にブレる可能性」も含めてリスクという点が、とても重要です。
リスクを表す指標① ボラティリティ
ボラティリティとは、価格がどれくらい激しく上下するかを示す指標です。
| 資産 | ボラティリティの傾向 | イメージ |
|---|---|---|
| 株式 | 高い | ジェットコースター |
| REIT | 中〜高 | アップダウンが大きい |
| 債券 | 低い | ゆるやかな坂道 |
| 現金 | ほぼゼロ | 動かない |
ボラティリティが高い資産ほど、短期的な値動きに振り回されやすいという特徴があります。
リスクを表す指標② 最大ドローダウン
もう一つ、メンタル面で非常に重要なのが 最大ドローダウンです。
最大ドローダウンとは、過去のピークから、どれだけ大きく下落したかを示す指標です。
イメージ例
- 100 → 150 → 90
この場合、最大ドローダウンは ▲40%(150 → 90) になります。
「どこまで下がったことがあるか」を知ることは、投資を続けられるかどうかを考えるうえで非常に重要です。
ボラティリティと最大ドローダウンの違い
| 指標 | 見ているもの | 役割 |
|---|---|---|
| ボラティリティ | 日々のブレの大きさ | 短期の揺れ |
| 最大ドローダウン | 最大の下落幅 | 精神的ダメージ |
どちらもリスクですが、「怖さの種類」が違うと考えると分かりやすいです。
資産ごとの「耐える覚悟」が必要な下落幅
代表的な資産の、過去に起きた下落例を見てみましょう。
| 資産 | 最大ドローダウンの目安 |
|---|---|
| 全世界株式 | ▲50%前後 |
| S&P500 | ▲50%以上 |
| REIT | ▲60%以上 |
| 債券 | ▲10〜20%程度 |
これを見て、
- 50%下落しても持ち続けられるか?
- そこで買い増しできるか?
を考えることが、自分に合ったリスク水準を知る第一歩です。
リスクを下げる=リターンを捨てる、ではない
リスクを下げると、 必ずリターンも下がると思われがちです。
しかし実際には、
- 分散する
- ポートフォリオを整える
- リバランスする
ことで、リターンを大きく下げずに リスクだけを下げることも可能です。
これが、ポートフォリオ設計の力です。
中級者が意識すべきリスクとの付き合い方
- リスクは「避けるもの」ではなく「理解するもの」
- 数値で見ると冷静になれる
- 最大ドローダウンを知っておく
- 耐えられない下落は、配分が間違っているサイン
「眠れなくなる投資」は、長続きしません。
まとめ:リスクを知ることは、自分を知ること
- リスク=価格のブレ
- ボラティリティは日々の揺れ
- 最大ドローダウンは最大の下落
- 下落幅を知ると覚悟が決まる
- 理解したリスクは、怖くなくなる
リスクを正しく理解できるようになると、相場の上下に一喜一憂しにくくなります。
それは、「投資家として一段成長したサイン」でもあります。
次回は「暴落時の行動とメンタル管理」。
知識よりも大切な「行動の話」に進みます。

リスクは、把握していないと怖いですが、理解していると上手く付き合うことができます。
自分のリスク許容度をしっかり知っておきましょう!
チョキンとチョキン。
