お金の知識中級編32 良い会社なのに、なぜ株価は下がるの?

決算は悪くない。将来性もありそう。それなのに、株価はなぜか下がる・・・。

株式投資を続けていると、「株価が動く理由がよく分からない」という場面に必ず出会います。

実は、株価は単純に「良い会社=上がる」「悪い会社=下がる」で決まっているわけではありません。

この記事では中級者向けに、株価を動かす3つの本質的な要因を整理して解説します。


株価は「会社の価値に対する期待値」

まず大前提として、株価は「今の会社の価値」ではなく、「将来に対する期待」で決まります。

つまり、

  • 今は赤字でも、将来成長しそう → 株価は高い
  • 今は黒字でも、先が不安 → 株価は低い

ということが普通に起こります。

この「期待」を形づくる要素が、業績・金利・投資家心理です。


株価を動かす要因① 業績(企業の稼ぐ力)

最も基本となるのが、企業の業績です。

株式は会社のオーナー権なので、会社がどれだけ稼げるかは株価の土台になります。

業績で見られているポイント

項目意味
売上どれだけ事業が広がっているか
利益しっかり儲かっているか
成長率今後も伸びそうか

特に重要なのは、「過去」より「これから」です。

決算発表で株価が動くのは、実績よりも、今後の見通し(ガイダンス)が市場の予想とズレるからです。


株価を動かす要因② 金利(お金の値段)

中級者になると必ず意識したいのが金利です。

金利とは、簡単に言えば 「お金を借りるときの値段」です。

金利が株価に与える影響

金利の動き株式への影響
金利が下がる株価は上がりやすい
金利が上がる株価は下がりやすい

理由は大きく2つあります。

  • 企業の借入コストが増減する
  • 将来利益の「現在価値」が変わる

特に成長株は、「将来の利益」を期待して買われているため、金利上昇に弱い傾向があります。


株価を動かす要因③ 投資家心理(感情)

株価は理屈だけで動いているわけではありません。

実際の市場では、

  • 不安
  • 恐怖
  • 期待
  • 楽観

といった人間の感情が、株価を大きく揺さぶります。

代表的な心理の動き

局面市場心理
好景気のピーク楽観・強気
下落初期まだ大丈夫
暴落時恐怖・投げ売り
底値付近諦め・無関心

この心理の波が、株価を本来の価値以上に上下させる原因になります。


ニュースで株価が動く本当の理由

ニュースそのものが株価を動かしているのではありません。

重要なのは、「そのニュースが、 市場の予想と比べてどうだったか」です。

  • 良いニュースでも「想定内」→ 株価は動かない
  • 普通のニュースでも「想定外」→ 株価が動く

株価は常に「みんなが思っている未来」とのズレを修正するように動いています。


短期の株価と長期の株価は別物

中級者が身につけたい視点が、ここです。

期間株価を動かす主因
短期心理・ニュース・需給
長期業績・利益成長

短期の値動きは予測が難しく、長期では企業の稼ぐ力に収束していきます。

だからこそ、長期投資では 日々の株価に振り回されすぎないことが重要です。


まとめ:株価は「業績 × 金利 × 心理」で動く

  • 株価は将来への期待で決まる
  • 業績は株価の土台
  • 金利は評価を大きく左右する
  • 投資家心理が短期のブレを生む
  • 短期と長期では見るべき視点が違う

株価の動きを完全に予測することはできません。

でも、「なぜ動いたのか」を理解する力 を身につけることで、不安や焦りは大きく減っていきます。


株価は、会社の成績表と人の気持ちが混ざって動いています。

毎日の上下より、長い目で『何が成長しているか』を見ていきましょう。