共働き世帯が増える一方で、家計管理で悩む夫婦も多く、 実は お金トラブルの6割以上が「家計の分け方」が原因 と言われています。
・生活費はどう分ける? ・お小遣いは? ・口座は一緒?別? ・将来の貯金はどれくらい?
共働きは収入が増える分、家計が複雑になりやすいのが特徴です。 しかし、正しい仕組みを作っておけば 揉めることなく、スムーズに家計を回せるようになります。
この記事では、中級者向けに 共働き家計の分け方・おすすめ口座設計・注意点 を表を使ってわかりやすく整理していきます。
共働き家計の管理方法は大きく3パターン
共働きの家計管理は、次の3パターンに分類されます。
| 管理方法 | 特徴 | 向いている夫婦 |
|---|---|---|
| ① 完全折半型 | 生活費を50/50で出し合う | 収入がほぼ同じ |
| ② 収入比例型 | 収入比に応じて負担割合を決める | 収入差がある夫婦 |
| ③ 片方の収入で生活・もう片方は貯蓄 | 生活費は1人、もう1人の収入は貯蓄や投資に | 片方の収入だけで生活できる余裕がある |
最も長続きするのは、②収入比例型です。 不公平感が減り、精神的にも負担が少なくなります。
収入比例型の例 ― 実際の負担割合はこう決める
収入比例型では、次の計算で負担割合を決めます。
例:手取りの月収が夫25万円 / 妻20万円の場合
| 項目 | 夫 | 妻 |
|---|---|---|
| 手取り月収 | 25万円 | 20万円 |
| 割合 | 25 ÷(25+20)=55% | 20 ÷(25+20)=45% |
毎月の生活費が20万円なら、「夫11万円・妻9万円」のように分担します。
これなら心理的な負担もバランスが取れやすく、 家計でケンカしない定番パターンとして人気です。
共働き家計は“3口座方式”が最強に使いやすい
お金の動きが複雑になりやすい共働きでは、 3つの口座を使い分けると管理が一気に楽になります。
| 口座 | 目的 | 使い方 |
|---|---|---|
| ① 共通口座 | 生活費・固定費の支払い | 2人が毎月一定額を入金 |
| ② 個人の口座(夫) | お小遣い・個人の買い物 | 自由に使ってOK |
| ③ 個人の口座(妻) | お小遣い・個人の買い物 | 自由に使ってOK |
「共通のお金」と「自分のお金」が分かれることで、 無駄遣いの罪悪感や“監視されている感”がなくなり、夫婦円満になりやすい というメリットがあります。
固定費は“共通口座からの自動引き落とし”にする
共働き家計がうまくいくポイントはただ一つ、 「手動の作業をなくす」こと。
特に固定費はすべて共通口座から自動引落しにしておくと、 毎月のストレスが消えます。
| 項目 | 共通口座から払うべき? |
|---|---|
| 家賃 / 住宅ローン | ✔ |
| 光熱費 | ✔ |
| 通信費(Wi-Fi) | ✔ |
| 食費 | ✔ |
| 日用品 | ✔ |
| 生命保険 | 家庭用なら✔ |
自動化すれば、 「どっちが払った?」問題が一切なくなる のが最大のメリットです。
貯蓄と投資は“先取り方式”で共有目標を作る
共働き家計で一番大切なのは、 「将来の貯金をどう作るか?」 という点です。
おすすめは次のステップです。
① まず貯蓄目標を決める
- 生活防衛資金(生活費6ヶ月~2年分)
- 教育費
- 住宅購入(頭金)
- 老後資金
② 共通口座とは別に“将来用口座”を作る
2人で毎月積み立てれば、 「どちらがどれだけ貯めたか」問題も消えます。
③ NISAなどの長期投資を併用
投資は個人で行うより、 夫婦で計画して行うほうが長続きしやすいのが特徴です。
共働き家計でよくある“失敗例”
- 生活費を片方だけが多く負担し続ける
- 貯金をしているつもりが、実は片方だけだった
- 相手の収入を知らない
- クレカの支払いを個別にして家計が見えなくなる
- 家計管理を話し合う時間を取らない
一度軌道がズレると、後から調整するのが難しいのが共働き家計です。 最初の仕組み作りがいちばん大事といえます。
まとめ:共働き家計は“仕組みがすべて”
今回のまとめです。
- 共働き家計は3パターン(折半 / 比例 / 片方負担)
- 収入比例型が最も公平で続きやすい
- 3口座方式(共通+個人×2)がストレスゼロ
- 固定費は自動化し、「どっちが払った?」問題を消す
- 将来の貯蓄は先取りで共有目標を作る
共働きは“チーム戦”。 仕組みさえ整えば、ケンカも不公平感もなく、 むしろ 経済的に最強のライフスタイルになります。

共働き家計は、最初の仕組み作りが大事なんです。 お互いにムリなく続けられる方法を一緒に見つけましょう。
チョキンとチョキン。
