お金の知識中級編9 投資の本当のリスクとは何か?

投資をしていると「リスクが高い」「安全性が低い」などの言葉をよく耳にします。 でも、そもそも“リスクとは何か?”を正確に理解している人は意外と少ないものです。

実は、投資でいうリスクは「危険」という意味ではありません。 “価格がどれだけブレるか(変動するか)”という性質そのものを指します。

この記事では中級編として、投資リスクの本質である ボラティリティ(変動率)と最大ドローダウン(最大下落)を やさしく丁寧に解説していきます。


リスク = 危険ではなく「ブレ幅」

金融の世界で言うリスクとは、 “価格がどれくらい上下する可能性があるか”のこと。

つまり、価格のブレ幅が大きいほどリスクが高く、 ブレ幅が小さいほどリスクが低いということです。

リスク意味例え
高い値動きが大きいジェットコースター
低い値動きが小さいゆっくり走る電車

この「ブレ幅」を数字で表したものが、次に紹介する ボラティリティ最大ドローダウンです。


ボラティリティ ― 値動きの“荒さ”

ボラティリティ(Volatility)は、 価格の変動の激しさを表す指標です。

簡単に言えば、 “どれくらい上がったり下がったりするか”を示す数値です。

ボラティリティ特徴
高い上昇も下落も大きく、激しく動くNASDAQ、個別株、仮想通貨など
低い値動きが穏やか債券、一部の大型株など

値動きが大きいほど、 短期で大きく増える可能性も、減る可能性もあるという意味です。


最大ドローダウン ― “どれだけ下がるか”の最悪値

最大ドローダウン(Maximum Drawdown)とは、 過去の一定期間で最も深く下落した割合を示す指標です。

投資において最も大切なのが、 “どれくらいの下落に耐えられるか”を知ること。

例で見てみましょう。

投資対象最大ドローダウン下落のイメージ
S&P500約 -50%100万円が50万円になる可能性
NASDAQ約 -80%100万円が20万円まで落ちた局面も
債券-10〜-20%比較的下落幅は小さい

最大ドローダウン = メンタルが試されるポイント という認識がとても大切です。


「リスクとリターンの関係」を正しく理解する

投資の世界には、必ず守られる法則があります。

リスクが低ければ、リターンも低い
リスクが高ければ、リターンも高くなる可能性がある

つまり、 高いリターンを狙うほど、“ブレ幅”が大きくなるということです。

例を表にすると、一目で理解できます。

資産期待リターンリスク(値動き)
債券低い小さい
米国株(S&P500)中〜高い中程度
NASDAQ・新興国株高い非常に大きい
個別株・仮想通貨非常に高い極めて大きい

重要なのは、 「高リスク=悪い」ではないということ。 あなたがどれだけの値動きに耐えられるかで、適切な投資対象が決まるのです。


自分のリスク許容度を知る方法

リスク許容度は、以下の3つで決まります。

要素内容
① 収入・貯蓄の安定性余裕があるほど高リスクに耐えられる
② 投資の目的・期間長期ほどリスクを取っても回復が期待できる
③ メンタルの強さ下落したときに冷静でいられるか?

特に③は非常に重要です。 どれだけ上昇していても、暴落が来れば必ず心が揺れるものだからです。

リスク許容度を超えた投資をすると、 暴落時にパニック売りをしてしまい、 本来得られるはずのリターンを逃してしまいます。


まとめ:リスクの本質は「ブレ幅」そして「心理戦」

今回のポイントを整理しましょう。

  • 投資のリスクとは「値動きのブレ幅」のこと
  • ボラティリティは“荒さ”、最大ドローダウンは“最悪の下落幅”
  • 高リターンには高リスクがセットでついてくる
  • リスク許容度は人によって違う(収入・期間・性格)
  • 自分に合ったリスクの範囲で投資することが成功のカギ

リスクを正しく理解できれば、 暴落が来ても慌てずに、自分のペースで長期投資を続けられます。 そしてその安定こそが、資産形成を最も早く進める力になります。


リスクって“怖いもの”じゃなくて、“どれくらい揺れるか”なんです。自分が安心して続けられる範囲で、一緒に積み重ねていきましょう!