お金の知識初級編２２　家計の固定費の見直し ― まず削るべき支出の順位

「節約したい…でもどこから手をつければ？」 そんな悩みを持つ人が最初に行うべきなのが、固定費の見直しです。

節約と聞くと「食費を減らす」「カフェを我慢する」など、どうしても変動費に目が行きがち。
しかし実は、一度見直せば勝手に節約が続く“固定費”こそ最強の節約ポイントです。

この記事では、初心者でも今日から取り組めるよう、削るべき固定費の優先順位をわかりやすく解説します。

固定費とは？変動費との違い

家計における支出は、大きく2つに分類されます。

節約で重要なのは、固定費を優先すること。 なぜなら、一度見直せば「努力なしで節約が続くから」です。

固定費を見直すメリット

固定費のメリットは3つ。

• ① 労力ゼロで毎月節約が積み上がる
• ② 家計の改善効果が大きい
• ③ ストレスが少ない

逆に変動費は、 「我慢 → ストレス → リバウンド」 という流れになりがちです。

だからこそ、家計の改善は固定費から。

削るべき固定費の優先順位（初心者向け）

ここからは、具体的にどこから見直すべきかを順位づけして紹介します。

多くの家庭で効果が大きいのが、1位〜3位の項目です。

通信費（スマホ・Wi-Fi）

スマホ料金は最も見直しやすく、効果も大きい固定費です。

大手キャリアから格安SIMへ乗り換えるだけで、 月8,000円 → 3,000円 のように5,000円以上下がることも珍しくありません。

また、知らない間に加入している

• 保証サービス
• 使わないオプション
• 動画アプリの追加

などを見直すだけでも数百〜千円レベルの節約になります。

保険料（入りすぎ注意）

日本は「保険に入りすぎている国」と言われるほど、 必要以上の保障を買いがちです。

保険見直しのコツは次の通り👇

• 死亡保障は家族構成で決める
• 医療保険は重複加入していないか確認
• 貯蓄型保険より投資信託の方が効率が良い
• 固定費は手取りの5％以内が目安

保険料は月1万円削れるだけで、年間12万円の節約になります。

サブスク（動画・音楽・アプリ）

“サブスク疲れ”という言葉が出るほど、 気づいたら複数契約している人が多いのがこの分野。

まずは次の3つから見直しましょう👇

• 使っていないもの
• 無料期間のまま放置
• 同じジャンルの重複（例：動画アプリ2つ）

これだけで月1,000〜3,000円ほど節約できるケースが多いです。

電気・ガス（プラン変更）

電気・ガスは「乗り換えだけ」で数千円節約できることがあります。

また、生活スタイルに合っていないプランのまま使っているケースも多いので、 契約内容を一度見直してみるのがおすすめです。

住居費（長期戦だが効果大）

住居費は固定費の中で最も重く、 もし家計が厳しいと感じている場合は、根本的な見直しも選択肢です。

引越しは手間がかかりますが、

• 家賃が1万円下がる → 年12万円節約
• 2万円下がる → 年24万円節約

と、効果は圧倒的です。

どのくらい削れる？固定費削減の効果

実例として、次のような節約が期待できます👇

なんと、努力なしで年間10万円以上の節約に。

固定費の見直し → “貯金・投資”への橋渡しになる

固定費を削ると、毎月の余裕が生まれます。 この余裕を貯金や投資の原資に回すと、家計が一気に健全化します。

たとえば、固定費で月1万円浮けば、

• つみたてNISAで毎月1万円積立
• 年間12万円 → 20年で数百万円に成長も

「固定費の見直し」は、お金の土台づくりに欠かせないステップです。

まとめ

• 節約の基本は変動費ではなく固定費
• まず見直すべきは「通信費 → 保険 → サブスク」
• 固定費は一度見直せば効果がずっと続く
• 年間10万円以上の節約も現実的
• 節約で生まれた余裕を貯金・投資に回すと家計が安定

家計改善は「我慢」ではなく「仕組み」。 今日の見直しが、未来の安心につながります。

固定費って、一度見直したらずっと効果が続くんです。心の負担もなくて、家計にもやさしい。
まずはスマホ・保険・サブスクの3つだけでも、ぜひ見直してみてくださいね。