お金の知識初級編18 保険って必要? ― 仕組みと入りすぎ注意のポイント

社会人になると、必ずと言っていいほど出てくる話題が「保険」。
営業の人に勧められたり、職場でパンフレットを渡されたり…。
でも実際のところ、「何のために」「どこまで」必要なのか、よくわからないという人が多いのではないでしょうか。

今回は、初心者にもわかりやすく保険の仕組みと入りすぎ注意のポイントを解説します。


そもそも保険って何?

保険とは、「万が一のリスクをみんなで分け合う仕組み」です。
病気・ケガ・死亡・災害など、予測できないリスクが起きたときに、お金の負担を減らすための制度です。

簡単に言うと、「助け合いのお金」なんです。

私たちは毎月「保険料」を支払い、もしもの時に「給付金」や「保険金」を受け取ります。


公的保険と民間保険の違い

保険には大きく分けて公的保険(国が運営)民間保険(企業が提供)の2種類があります。

種類運営主な内容
公的保険国・自治体健康保険・年金・雇用保険・労災保険など
民間保険保険会社生命保険・医療保険・がん保険・自動車保険など

つまり、すでに私たちは国の保険に入っている状態です。
民間保険はその上に「追加で備えるもの」として利用します。


保険が役に立つのはこんなとき

民間保険が必要になるのは、主に「公的保険でカバーできない部分」があるときです。

状況必要になる保険目的
入院・手術医療保険治療費や入院時の収入減を補う
がんなどの長期治療がん保険先進医療・長期療養への備え
家族に遺産を残したい生命保険遺族の生活費や教育費を守る
自動車を運転する自動車保険事故時の損害補償

逆に言えば、一人暮らし・独身・健康体などの場合は、必要な保険は少なくて済むことが多いです。


入りすぎ注意!保険は「安心の買いすぎ」になりがち

保険は“安心”を買うもの。
だからこそ、安心を求めすぎると、気づかないうちに支出がかさんでしまうんです。

特に注意したいのがこの3つ。

  • 貯蓄型保険に入りすぎて、生活費が圧迫されている
  • 医療保険を重複して契約している
  • 保障額が自分のライフスタイルに合っていない

月1万円の保険料でも、1年で12万円、10年で120万円。
「なんとなく」で加入していると、長期的に大きな差になります。

保険貧乏って言葉があるくらいですから・・・!
契約はよく考えましょう!


「貯蓄型」と「掛け捨て型」の違い

保険には大きく分けて、次の2タイプがあります。

タイプ特徴メリットデメリット
掛け捨て型保険料は安いが、満期時の返戻金なしコスパ良く大きな保障が得られるお金は戻らない
貯蓄型一定期間後に返戻金や満期金あり保険+貯蓄ができる保険料が高い・解約に制限あり

「貯蓄もできるからお得」と思われがちですが、実際には利回りが低いことも多く、
“貯蓄したいなら投資信託・つみたてNISAの方が効率的”なケースも少なくありません。


保険の選び方3ステップ

自分に合った保険を考えるときは、次のステップで整理するとスッキリします。

  1. リスクを洗い出す
    「自分や家族に起きたら困ること」を書き出しましょう。
    (例:入院・死亡・事故・収入減など)
  2. 公的保険でどこまでカバーできるか確認
    健康保険の「高額療養費制度」などをチェック。
  3. 足りない部分だけを民間保険で補う
    必要最小限にすることで、支出を抑えられます。

家計とのバランスを意識しよう

保険料の目安は、手取り収入の5%以内が理想。
たとえば手取り25万円なら、月1.2万円程度が目安です。

「家計が苦しい」と感じたら、まず保険の見直しから始めてみるのもおすすめ。
複数の保険に入っている場合は、重複保障がないかチェックしてみましょう。


まとめ

  • 保険は「万が一」に備えるための仕組み
  • 公的保険でカバーできる範囲をまず確認
  • 民間保険は「足りない部分」を補う
  • 入りすぎに注意! 保険料は手取りの5%以内が目安
  • 「掛け捨て型」か「貯蓄型」か目的で選ぶ

保険は“安心”のためのツールですが、入りすぎると家計を圧迫します。
大事なのは「必要な分だけ、賢く持つ」ことです。


保険は「守りの道具」。でも、守るばかりではお金は増えません。
安心の土台を整えたら、次は“育てるお金”にも目を向けていきましょう。
安心と成長、そのバランスが人生のお金設計のカギです。