お金の知識初級編17 先取り貯金のすすめ ― 「残ったら貯める」では貯まらない

「今月も気づいたらお金が残ってない…」
そんな経験、ありませんか?

実はこれ、特別なことではなく、ほとんどの人が“仕組み”のせいで貯まらないだけなんです。
だからこそ大切なのが、今回紹介する『先取り貯金』です。


「残ったら貯める」はうまくいかない理由

人間の心理として、手元にあるお金は「使ってもいい」と思いやすいもの。
つまり、給料が入ってから使い道を考えると、どうしても“残らない”構造になってしまいます。

「今月こそ頑張ろう」と思っても、
気づけば外食・サブスク・ちょっとした買い物で消えていく…。
これを防ぐ方法が、お金を使う前に“自動で貯金しておく”という考え方です。


先取り貯金とは?

先取り貯金とは、給料が入った瞬間に一定額を貯金に回す仕組みのこと。
つまり「貯金を支出の一部」として最初から組み込むスタイルです。

家計の流れを図にすると、次のようになります。

スタイルお金の流れ結果
従来の貯金収入 → 支出 → 残りを貯金残らない・貯まらない
先取り貯金収入 → 貯金 → 残りを支出確実に貯まる

やることはシンプル。
給料日当日に、一定額を「貯金用口座」に移すだけです。


どのくらい貯金すればいい?

最初から完璧を目指す必要はありません。
まずは手取りの10%を目安に始めてみましょう。

手取り収入先取り貯金(目安)
20万円2万円
25万円2.5万円
30万円3万円

慣れてきたら、5%ずつ増やしていくのもおすすめです。
ボーナスや臨時収入も「半分貯金」と決めておくと、さらに貯まりやすくなります。


自動で貯める仕組みをつくろう

人間の意思だけに頼ると、どうしても続かないもの。
そこでおすすめなのが自動化です。

方法はいくつかあります👇

方法内容ポイント
定期預金(自動積立)毎月指定額を自動で貯金口座へ最も簡単・確実
証券口座の自動積立つみたてNISAなどへ毎月自動で投資「増やす貯金」にも◎
給料振込口座で振り分け設定銀行によっては自動で複数口座に分配可能生活費と貯金を分離できる

このように、「最初から貯金分を消しておく」ことで、
使いすぎを防ぎ、無理なく貯金が続けられます。


先取り貯金のコツ3つ

  1. 使う口座と貯める口座を分ける 生活費と貯金が同じ口座だと、残高を見てつい使ってしまいます。 使う用・貯める用をきっちり分けましょう。
  2. 貯金額を「最初に決める」 「余ったら貯める」ではなく、「最初に決めて差し引く」。 お金の流れを“逆転”させることがポイントです。
  3. 貯金目的を明確にする 「なんとなく」より「◯年後に◯万円貯める」の方が続きます。 目標を立てて、月いくら必要かを逆算しましょう。

先取り貯金の効果は「安心感」

先取り貯金を続けると、口座残高が少しずつ増えていきます。
それは「数字」だけでなく、心の安心感にもつながります。

「もしもの時にも大丈夫」という自信が生まれると、
無駄な不安や焦りが減り、精神的にも余裕が生まれるんです。


まとめ

  • 「残ったら貯める」ではなく「最初に貯める」
  • 手取りの10%からスタート
  • 自動化で「続けられる仕組み」をつくる
  • 使う口座と貯める口座を分ける

貯金は“気合”ではなく“仕組み”です。
最初の一歩を踏み出せば、自然とお金が貯まっていきます。


先取り貯金は、未来の自分へのプレゼントみたいなもの。
今の少しの工夫が、半年後・1年後に大きな安心へ変わります。
まずは「給料日=貯金日」にしてみましょう。