お金の知識中級編8 非課税という最強の味方をどう使う?

NISA(ニーサ)は「投資の利益が非課税になる」という、 投資家にとって最強レベルのメリットを持つ制度です。

ただし、「どれを買うか」「どれくらい使うか」「何から埋めるか」など、 戦略を間違えると本来の力を発揮できません。

この記事では中級者向けに、 NISAの最適な使い方・買う順番・攻め方と守り方の戦略を 表を使いながら分かりやすく整理していきます。


まずは“新NISA”のルールをざっくり整理

2024年から始まった新NISAは、旧制度より圧倒的に使いやすくなりました。

項目内容
年間の非課税投資枠つみたて枠120万円+成長投資枠240万円=合計360万円
生涯投資枠1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
非課税期間無期限(売却すればまた枠が復活)
対象商品つみたて枠はインデックス中心、成長枠はETFや国内外株など

ポイントは、「枠が売却で復活する=一生使い続けられる」という点。 この仕組みを理解しているかどうかで、戦略の組み方が大きく変わります。


最初に使うべきは“つみたて枠”

NISAで最優先すべきは、圧倒的につみたて枠(年間120万円)です。

理由は3つ。

  • 手数料が安く、長期成長が見込める商品に限定されている
  • インデックスの複利効果を最大限受けられる
  • 20〜40代の長期投資と相性が完璧

まずは毎月1〜10万円の範囲で“継続できる金額”を自動積立に設定しましょう。

つみたて枠は将来の土台となる“資産の心臓部”です。


成長投資枠は「目的別」に使い分ける

成長投資枠(年間240万円)は、目的に応じて使い方が変わります。 次の3タイプに分けて戦略を立てましょう。

タイプ目的買う対象の例
① 長期成長タイプつみたて枠を補完し、成長幅を広げたいS&P500 ETF/全世界株ETF/NASDAQ ETF
② 配当・インカムタイプ将来のキャッシュフローを作りたい高配当ETF/J-REIT/米国高配当株
③ 短期・テーマ投資タイプ将来性のある特定テーマに投資したいAI、半導体、脱炭素、医薬品関連株など

特に①の「長期成長タイプ」が最も汎用性が高く、失敗しづらい選択肢です。 迷ったら、この枠にインデックスETFを入れるのが正攻法。


中級者に最適なNISAの“順番”

「どれから買うのが正解?」という質問に対し、 中級者向けの最適パターンはこれです。

優先順位戦略理由
つみたて枠の満額積立(120万円)最もリスクが低く、複利の効果が最大
成長投資枠でインデックスETFを購入つみたて枠と同じ理論で長期の基礎が強化される
余裕資金で配当株/高配当ETFを追加将来のキャッシュフロー(配当)を作れる
テーマ株や個別株は最後に少額でリスクが高いので“楽しみ枠”として

特に①と②を押さえておけば、 NISAの“本来の威力”である長期非課税の恩恵を最大限受けることができます。


「売るタイミング」の戦略も知っておこう

新NISAは非課税が無期限なので、基本は長期保有が最適。 しかし、次のような状況では売却を検討してOKです。

ケース売却判断
ポートフォリオが崩れた株式比率が高すぎる時は一部売却(リバランス)
明確な目的が達成できた教育資金や住宅頭金など、使うべき時に売る
銘柄そのものに問題が出た企業価値の低下・方針変更などが起きた場合

売っても枠が復活するため、 「無駄になる」心配がないのも新NISAの大きなメリットです。


まとめ:NISAは“長期×仕組み化”で最大の効果を発揮する

今回のポイントをまとめます。

  • NISAは非課税なので、長期の複利効果が最大限に働く
  • まずは「つみたて枠満額」が最優先
  • 次に「成長枠でインデックスETF」が王道
  • 配当投資・テーマ投資は余裕資金で少額から
  • 売却しても枠が復活するので、柔軟に戦略を取れる

NISAは「投資家が一生使える武器」です。 長期の積立・適切な資産配分・必要に応じたリバランスができれば、 あなたの資産形成は大きく加速していきます。


NISAは“未来の自分が喜ぶ箱”みたいなもの。焦らずコツコツ埋めていけば、いつか大きな安心につながります。