お金の知識中級編7 なぜ「積立投資」は強いのか?

投資初心者からベテランまで多くの人が取り入れているのが ドルコスト平均法(積立投資)です。

「毎月同じ金額を買うだけでOK」と言われるこの方法は、 一見するとシンプル。しかし、なぜ強いのか? どんな仕組みでリスクを抑えているのか? 深く理解している人は意外と少ないのです。

今回は中級編として、 ドルコスト平均法の本質・メリット・注意点を 表や例えを挟みながら詳しく学んでいきましょう。


ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法とは、 価格が高くても安くても、一定金額で買い続ける投資法です。

毎月1万円など、決まった金額で自動的に買うだけなので、 景気や相場を気にせず淡々と積み上げられるのが特徴です。

特徴を整理すると…

特徴内容
一定金額で買う価格が高いと少なく、安いと多く買える
平均購入単価が平準化される暴落時に「安くたくさん買える」
感情に左右されない買い場探しのストレスがなくなる

短期の値動きに振り回されることなく、 “自動で安値を拾い続ける仕組み”と言えます。


「安いときに多く買う」のが最大の強み

ドルコスト平均法の核心はこれです。 価格が下がっている時こそ、多くの口数を買える。

例を表で見てみましょう(毎月1万円買う場合)。

価格購入口数
1ヶ月目10,000円1口
2ヶ月目5,000円2口
3ヶ月目4,000円2.5口
4ヶ月目8,000円1.25口

暴落した2~3ヶ月目に「大量に買えている」ことがポイントです。 結果として、平均取得価格は自然に低くなります。

この仕組みによって 価格が上下しながら右肩上がりの市場では、最終的なリターンが安定しやすい という特性があります。


ドルコスト平均法が向いている市場と、向かない市場

実はドルコスト平均法は万能ではありません。 向いているケース・向かないケースがあります。

市場の状態ドルコスト平均法との相性理由
ゆるやかに上昇する市場◎ とても相性が良い平均購入単価が下がり、上昇の恩恵を受けやすい
価格が大きく上下する市場○ 良い下落時に多く買えるメリットが活きる
ずっと横ばいの市場△ 普通値上がりが少なく、効果が弱い
ずっと下落し続ける市場✖ 向かない買い続けても回復しなければ意味がない

つまり、 “長期で成長する市場”に積み立てることが大前提 ということです。

その代表例が、米国株・全世界株のインデックスファンドです。


積立投資の「メンタル」に効く効果

ドルコスト平均法は、投資家の心理面にも大きなメリットがあります。

暴落で恐怖にならない

普通は、株価が下がると不安になります。 しかし積立投資の場合は、

  • いつもより多く買えてラッキー
  • 平均単価が下がるからむしろプラス

という感覚になり、暴落に強くなります。

タイミングを迷わずに済む

「今買っていいの?」「下がるのを待つべき?」 という悩みから解放されます。

積立は、投資のストレスを大きく減らす “メンタル・マネジメントの武器”でもあるのです。


注意点 ― 積み立てれば必ず勝てるわけではない

ドルコスト平均法には条件があります。 この条件が揃っていないと効果は弱くなります。

条件理由
長期で成長する市場に投資する成長しなければ積み上げても回収できない
5年以上の長期投資である短期だと値動きの振れ幅が大きく影響する
途中で辞めない継続することで「安い時の大量買い」が効いてくる

積立投資は魔法ではなく、 「伸びる市場×長期×継続」の組み合わせで強さを発揮します。


まとめ:積立は“時間を味方につける投資法”

今回のポイントを振り返りましょう。

  • ドルコスト平均法は「一定金額で買い続ける」投資法
  • 安いときに多く買えるのが最大のメリット
  • 上下動しながら成長する市場と相性が良い
  • メンタル面でも「暴落に強くなる」効果がある
  • 長期・継続・成長市場が成功の必須条件

積立投資は、未来が見えない市場の中で “時間を味方にする最強の方法”とも言えます。


積み立ては、未来の自分への“仕送り”みたいなものなんです。焦らず淡々と続けていけば、ちゃんと力になってくれます!