お金の知識中級編6 放っておくと、あなたのポートフォリオは崩れていく

前回の記事でポートフォリオの重要性を学びましたが、 実は「作って終わり」ではありません。 ほったらかしていると、資産配分は必ず崩れていきます。

株式が伸びると株の比率が増え、債券が弱いと債券の比率が減る。 その結果、本来のリスクよりも“取り過ぎ状態”になることも。

だから必要なのが、定期的に資産配分を整える「リバランス」です。

この記事では、中級者が知っておくべき 最適なリバランスのやり方・頻度・注意点をわかりやすく解説します。


リバランスとは「配分を元に戻すこと」

リバランスとは、 資産の比率がズレてきたときに、売買して元に戻すことです。

たとえば配分がこうだったとします。

資産目標配分現在の配分
株式60%75%
債券40%25%

この場合、株式を売って、債券を買い足して 「株60:債券40」に戻すのがリバランスです。

リバランスのメリットは次の通り。

  • 資産全体のリスクを安定させる
  • 高値で売って、安値で買う仕組みになる
  • 暴落時に耐えられるポートフォリオになる

リバランスの3つの方法

リバランスには大きく3つの方法があります。 投資スタイルや面倒くさがり度(?)によって選べます。

定期リバランス(時間ベース)

もっともシンプルで、多くの人におすすめなのがこれです。

特徴内容
頻度半年に1回 or 年に1回
メリット感情に左右されず、淡々と続けやすい
デメリット多少のズレは許容することになる

ポイントは、決めた日付に必ずやること。 感情を完全に排除できる、最も続けやすい方法です。

乖離(かいり)リバランス(ズレ幅ベース)

「配分が〇%ズレたらリバランスする」という方法です。

条件
ズレ幅ルール株式比率が目標から±5%ずれたらリバランス

たとえば、株式が60% → 66%になったら売却して戻す、など。 より精密な管理ができる反面、頻度が増えやすい点に注意が必要です。

新規買付によるリバランス(売らずに調整)

売却せずに、新しいお金の投資だけで調整する方法です。

ケース対応
株式が増えすぎている次の積立を「債券」に集中して比率を戻す

売却しないので税金がかからないのが最大のメリット。 積立投資をしている人と相性が非常に良い方法です。


リバランスはどのくらいの頻度がいい?

結論として、中級者におすすめの頻度はこれです。

方法最適頻度理由
定期リバランス年1回(多くのプロも採用)手間が少なく、効果と効率のバランスが良い
乖離リバランス±5%〜10%ズレたら市場の変動に合わせて柔軟に対応
買付リバランス毎月 or 毎回の積立時税金がかからず、初心者〜中級者に最適

あなたが積立投資をしているなら、 「普段の積立で調整し、年1回だけ微調整」 という組み合わせが最も扱いやすいでしょう。


実際のリバランス手順(具体例つき)

ケース例:目標配分=株60%・債券40%

現在の資産がこうなっていたとします。

資産現在の金額比率
株式150万円75%
債券50万円25%

総資産は200万円です。

目標配分に戻すと、こうなります。

資産目標金額
株式(60%)120万円
債券(40%)80万円

つまり、 株式を30万円売って、債券に30万円追加する という操作になります。

これだけで本来のリスクに戻すことができ、 暴落が来てもポートフォリオの安定性が保たれます。


リバランスは“メンタル管理術”でもある

リバランスは実は、 投資家のメンタルを守るための仕組みでもあります。

なぜなら、リバランスを続けることで

  • 高騰している資産を売る(利益確定)
  • 下がっている資産を買う(安値買い)

という、感情では絶対にできない行動を自動で行えるからです。

「恐怖で売る」「欲で買う」という失敗パターンから あなたを守る、最強のルールと言えます。


淡々と続ける仕組みが、長期投資の勝ちパターン

今回のポイントをまとめましょう。

  • リバランスは資産配分を元に戻すこと
  • 目的はリスクを一定に保ち、暴落に耐えられるポートフォリオにすること
  • 方法は「定期」「乖離」「買付」の3つ
  • 中級者に最適なのは「買付+年1回の定期リバランス」
  • リバランスは感情を排除し、冷静な投資を続ける仕組みになる

リバランスを習慣化すれば、 あなたの投資は驚くほどブレなくなり、 “淡々と積み上げる長期投資家”へと近づきます。


リバランスは“気持ちを整えるお片づけ”みたいなものです。コツコツ続けるほど、未来の不安が小さくなっていきますよ!