お金の知識中級編4 なぜ株価は毎日上下する?

ニュースで「株価が下がった」「日経平均が上がった」と聞くけれど、 実際に「なぜ株価が動くのか」を説明できる人は少ないものです。

株価は「会社の価値」だけで決まると思われがちですが、 実はそれだけではありません。 投資家の心理、金利、為替、景気など、さまざまな要因が関係しています。

この記事では、株価が動くメカニズムを3つの視点から整理し、 ニュースの見え方が変わる“投資家の視点”を身につけましょう。


株価の基本 ― 需要と供給で決まる

まず大前提として、株価は「需要と供給」で決まります。 つまり“買いたい人が多ければ上がり、売りたい人が多ければ下がる”ということです。

ただし、その背景にあるのは「投資家の期待と評価」です。

株価が上がるとき株価が下がるとき
企業の将来に期待が集まる企業の成長に不安が広がる
好決算・新製品・好材料が出る業績悪化・不祥事・景気悪化など
「買いたい」人が増える「売りたい」人が増える

つまり、株価は企業の価値そのものというより、 「未来の期待値」を映し出していると言えます。


短期で株価を動かす3つの要因

株価は毎日のように変動しますが、短期的には次の3つの要因が大きく影響します。

要因内容影響例
① ニュース・決算発表好材料や悪材料が出ると、投資家心理が変化好決算で株価上昇、不祥事で下落
② 金利・為替の変動金利上昇は株式市場にマイナス要因円高で輸出企業の株価が下がる
③ 投資家の心理「今は危ない」「チャンスだ」といった感情恐怖で売られ、楽観で買われる

これらの要素が組み合わさって、毎日株価は上下しています。 特に短期では「感情の波」で動くことが多いのです。


長期で株価を動かす2つの本質

一方で、数年〜数十年のスパンでは、 株価は「企業の本来の価値」に近づいていきます。

長期的に株価を動かすのは、次の2つの要素です。

要素内容
① 企業の業績(利益)利益が増えれば企業価値が上がり、株価も上昇
② 経済成長国全体のGDPや消費の拡大が、企業の売上を押し上げる

短期では「期待」や「噂」で動いても、 最終的には利益を出し続ける企業の株が評価されるのです。

【図解イメージ:短期と長期の違い】

期間主な株価変動要因投資スタイル
短期(数日~数ヶ月)ニュース・心理・金利トレード・デイトレード
中期(1〜3年)業績・業界動向スイング投資・成長株投資
長期(5年以上)企業価値・経済成長積立・インデックス投資

短期は「ノイズ」、長期は「本質」。 この違いを理解しているだけで、相場に振り回されなくなります。


金利が株価に与える影響

「金利が上がると株価が下がる」とよく言われますが、これはなぜでしょうか?

理由は主に2つあります。

理由説明
① 借入コストの上昇企業の資金調達コストが増え、利益が減る
② 債券の魅力が上がる「安全に金利がもらえる」債券に資金が流れる

つまり、金利上昇=株式市場からお金が抜けやすくなる、ということ。 逆に金利が下がると、株式市場に資金が戻りやすくなります。

この関係は世界中の市場で共通の「投資家心理の法則」なんです。


感情で動く市場 ― 群衆心理の怖さ

株価の短期的な動きには、「人の感情」が大きく関わっています。 特に代表的なのが次の2つ。

感情行動
欲(Greed)上がっているときに「もっと上がる」と買いが集中
恐怖(Fear)下がっているときに「もうダメだ」と売りが殺到

この2つの感情が交互に市場を支配することで、 バブルや暴落が生まれます。

理性より感情で動くのが人間、そして市場も同じ。 だからこそ「ルールに従って淡々と投資する」ことが大切なんです。


まとめ:株価は“未来の期待”を映す鏡

この記事のポイントをまとめましょう。

  • 株価は需要と供給、つまり投資家の期待で決まる
  • 短期はニュース・心理・金利で動く
  • 長期は企業の利益と経済成長で決まる
  • 金利上昇は株にマイナス、金利低下はプラス要因
  • 感情で売買しないことが安定した成果につながる

株価の変動を「不安」ではなく「自然な呼吸」として理解できれば、 あなたの投資判断は格段に落ち着いたものになります。


株価は“企業の成績表”ではなく、“みんなの期待の平均点”なんです。上がった下がったに一喜一憂せず、企業の成長を信じて見守りましょう!