お金の知識中級編35 「リスク=危険」だと思っていませんか?

投資の話になると、必ず出てくる言葉が 「リスク」です。

でも多くの人が、

  • リスク=損をすること
  • リスク=怖いもの

というイメージだけで捉えています。

実は投資におけるリスクとは、「どれくらいブレるか」を表す言葉です。

この記事では中級者向けに、リスクの正体を数値で理解するための2つの指標「ボラティリティ」と「最大ドローダウン」を やさしく解説します。


投資におけるリスクの本当の意味

投資の世界で言うリスクとは、リターンの振れ幅(ブレ)のことです。

つまり、

  • 大きく上下する資産 → リスクが高い
  • あまり動かない資産 → リスクが低い

という考え方になります。

「上にブレる可能性」も「下にブレる可能性」も含めてリスクという点が、とても重要です。


リスクを表す指標① ボラティリティ

ボラティリティとは、価格がどれくらい激しく上下するかを示す指標です。

資産ボラティリティの傾向イメージ
株式高いジェットコースター
REIT中〜高アップダウンが大きい
債券低いゆるやかな坂道
現金ほぼゼロ動かない

ボラティリティが高い資産ほど、短期的な値動きに振り回されやすいという特徴があります。


リスクを表す指標② 最大ドローダウン

もう一つ、メンタル面で非常に重要なのが 最大ドローダウンです。

最大ドローダウンとは、過去のピークから、どれだけ大きく下落したかを示す指標です。

イメージ例

  • 100 → 150 → 90

この場合、最大ドローダウンは ▲40%(150 → 90) になります。

「どこまで下がったことがあるか」を知ることは、投資を続けられるかどうかを考えるうえで非常に重要です。


ボラティリティと最大ドローダウンの違い

指標見ているもの役割
ボラティリティ日々のブレの大きさ短期の揺れ
最大ドローダウン最大の下落幅精神的ダメージ

どちらもリスクですが、「怖さの種類」が違うと考えると分かりやすいです。


資産ごとの「耐える覚悟」が必要な下落幅

代表的な資産の、過去に起きた下落例を見てみましょう。

資産最大ドローダウンの目安
全世界株式▲50%前後
S&P500▲50%以上
REIT▲60%以上
債券▲10〜20%程度

これを見て、

  • 50%下落しても持ち続けられるか?
  • そこで買い増しできるか?

を考えることが、自分に合ったリスク水準を知る第一歩です。


リスクを下げる=リターンを捨てる、ではない

リスクを下げると、 必ずリターンも下がると思われがちです。

しかし実際には、

  • 分散する
  • ポートフォリオを整える
  • リバランスする

ことで、リターンを大きく下げずに リスクだけを下げることも可能です。

これが、ポートフォリオ設計の力です。


中級者が意識すべきリスクとの付き合い方

  • リスクは「避けるもの」ではなく「理解するもの」
  • 数値で見ると冷静になれる
  • 最大ドローダウンを知っておく
  • 耐えられない下落は、配分が間違っているサイン

「眠れなくなる投資」は、長続きしません。


まとめ:リスクを知ることは、自分を知ること

  • リスク=価格のブレ
  • ボラティリティは日々の揺れ
  • 最大ドローダウンは最大の下落
  • 下落幅を知ると覚悟が決まる
  • 理解したリスクは、怖くなくなる

リスクを正しく理解できるようになると、相場の上下に一喜一憂しにくくなります。

それは、「投資家として一段成長したサイン」でもあります。

次回は「暴落時の行動とメンタル管理」

知識よりも大切な「行動の話」に進みます。


リスクは、把握していないと怖いですが、理解していると上手く付き合うことができます。

自分のリスク許容度をしっかり知っておきましょう!