お金の知識中級編34 作ったポートフォリオ、放置していませんか?

ポートフォリオを考えて、「これでいこう」と決めた瞬間はスッキリしますよね。

でも実は、ポートフォリオは作って終わりではありません。

時間が経つと、

  • 株が上がって比率が増える
  • 債券や金が相対的に減る

といった変化が必ず起こります。

そのズレを元に戻す作業が、「リバランス」です。

この記事では、リバランスとは何か・なぜ必要か・具体的なやり方とタイミングを分かりやすく解説します。


リバランスとは「資産配分を元に戻すこと」

リバランスとは、値動きによって崩れた資産配分を、当初の比率に戻すことです。

たとえば、最初に

  • 株式:60%
  • 債券:30%
  • 金:10%

でスタートしたとします。

株が好調だと、数年後には

  • 株式:75%
  • 債券:18%
  • 金:7%

のようにズレていきます。

この状態を放置すると、当初想定していなかったリスクを知らないうちに取っていることになります。


なぜリバランスが必要なのか?

理由は大きく3つあります。

リスクを元に戻すため

株式比率が増えすぎると、暴落時のダメージが想定以上になります。

リバランスは、「リスクのブレーキ」の役割を果たします。

高くなった資産を減らし、安い資産を増やすため

リバランスは結果的に、高くなったものを売り、安くなったものを買うという行動になります。

感情では難しい行動を、仕組みとして自動化できるのがメリットです。

投資判断をシンプルに保つため

その都度悩むより、ルール通りに戻すほうが長期投資では安定します。


リバランスの代表的な方法

リバランスのやり方は、大きく3つあります。

方法内容特徴
①売買で調整増えた資産を売って減った資産を買う即効性が高い
②積立で調整今後の積立先を変更する税金が出にくい
③併用売買+積立調整最も現実的

税金や手数料を抑えたい場合は、②→③の順で考えるのがおすすめです。


リバランスのタイミングはいつがいい?

タイミングには正解はありませんが、代表的な考え方があります。

定期型(時間ベース)

頻度年1回 or 半年に1回
メリット分かりやすい・続けやすい
注意点相場状況は考慮しない

乖離型(割合ベース)

基準目標比率から±5〜10%ずれたら
メリット理にかなっている
注意点頻繁になる可能性

中級者には、「年1回+大きくズレたら調整」という組み合わせが現実的です。


リバランス時の注意点

  • 税金(特定口座では売却益に課税)
  • 手数料(頻繁な売買はコスト増)
  • 感情(上がっている資産を売るのは不安)

特に重要なのは、「感情と逆の行動になりやすい」点です。

だからこそ、事前にルールを決めておくことがリバランス成功のカギになります。


リバランスしすぎは逆効果?

リバランスは大切ですが、やりすぎも問題です。

  • 毎月チェックして毎回調整
  • 少しのズレで売買

これでは、

  • 手数料が増える
  • 税金が増える
  • ストレスが増える

という本末転倒な結果になりがちです。

「完璧を目指さない」 ことも、中級者には大切な視点です。


まとめ:リバランスは「投資を長く続けるための調整」

  • リバランス=崩れた配分を元に戻すこと
  • 目的はリスク管理と行動の安定
  • 方法は「積立調整」→「売買」が基本
  • 年1回+大きなズレ時が現実的
  • やりすぎないことが成功のコツ

リバランスは、リターンを増やす魔法ではありません。

でも、投資を途中でやめないための安全装置として、とても重要な役割を果たします。

次回は 「リスクの正体(ボラティリティ・最大ドローダウン)」。 怖さを数字で理解する話に進みます。


リバランスは、投資のメンテナンスみたいなもの。

定期的に整えると、長く安心して走り続けられます!