お金の知識中級編12 投資を始めると必ず出てくる“口座の違い”問題

投資初心者が最初につまずきやすいポイントのひとつが、 「特定口座と一般口座の違いって何?」という問題です。

どちらで開設しても投資商品は同じように買えますが、 税金の手間が“圧倒的に違う”ため、ここを理解しておかないと後で困ることになります。

この記事では、中級者として必ず知っておきたい 特定口座・一般口座の仕組み、メリット、選び方を 表をまじえてやさしく解説します。


税金計算を「誰がやるか」の違い

特定口座と一般口座の違いは、 「税金計算を証券会社が代わりにやってくれるかどうか」です。

口座の種類税金計算確定申告は?
特定口座(源泉徴収あり)証券会社が全部やってくれる不要(ほぼ自動で完結)
特定口座(源泉徴収なし)証券会社が計算のみ必要(自分で申告)
一般口座自分で計算必要(全部自分)

特定口座と一般口座の違いは“手間の量”です。 結論から言うと、 99%の人は「特定口座(源泉徴収あり)」一択です。


特定口座(源泉徴収あり)が圧倒的人気の理由

特定口座(源泉徴収あり)は、 売却時に自動で税金が計算され、必要なら自動で引き落とされる仕組みです。

つまり、

  • 利益が出た → 自動で税金を支払う
  • 損失が出た → 自動で繰り越しされる(翌年以降で使える)
  • 確定申告 → 原則不要

投資の手間を大幅に減らし、初心者だけでなく中級者・上級者にも最適です。


源泉徴収なしの特定口座はどんな人向け?

「源泉徴収なし」は、証券会社が計算だけして、 税金を自分で払うタイプです。

こんな人に向いています。

  • 確定申告を毎年している(副業・不動産収入など)
  • 損益通算を自分でしっかり管理したい
  • 税金の流れを完全に理解したい

ただし手間は増えるため、 特に理由がないなら「源泉徴収あり」が無難です。


一般口座は“上級者専用モード”

一般口座は、税金の計算から申告まで すべて自分でやる必要があります。

取引の1件ごとに取得単価を計算し、損益を出し、年間取引報告書も自作… これはかなり負担が大きいため、

  • 複雑な売買戦略をしている人
  • 独自の節税スキームを使う人

など、特殊なケースでしか使われません。

一般口座は基本的に選ばないでOK。


「NISA」は税区分がそもそも別

ここでよくある勘違いがあります。

NISAは「特定口座」ではありません。 NISAは税金をゼロにするための専用枠で、分類そのものが別枠です。

口座種類税金特徴
NISA0%(完全非課税)利益・配当すべて非課税
特定口座20.315%自動計算&源泉徴収が便利
一般口座20.315%すべて自力で計算

NISAと特定口座は併用が前提。 NISAで非課税 → 残りを特定口座で運用が一般的な流れです。


中級者に最もおすすめの組み合わせ

投資経験がついてきた中級者にとって、最も扱いやすいのはこのセットです。

目的最適な口座理由
長期・積立NISA(つみたて枠)非課税の最大メリットを活かせる
長期・ETFや補完投資NISA(成長投資枠)ETFや個別株も非課税で買える
一般の買付・売却特定口座(源泉徴収あり)税金の手間がゼロで便利

99%の個人投資家にとって、 NISA + 特定口座(源泉徴収あり)が最強の組み合わせです。


まとめ:迷ったら「特定口座(源泉徴収あり)」でOK

今回のポイントを整理します。

  • 特定口座は税金計算を証券会社が自動で実施
  • 源泉徴収ありなら確定申告ほぼ不要で超ラク
  • 一般口座は手間が膨大で上級者向け
  • NISAは別枠で、利益が完全非課税
  • 最強の組み合わせは「NISA+特定口座(源泉徴収あり)」

投資は「利益を出すこと」だけでなく、 「ムダな税金を払わないこと」も大切なチカラ。 口座の違いを押さえることで、投資のストレスがぐっと減りますよ。


口座の違いって最初はややこしいけど、実は“誰が税金を計算するか”ってだけなんです。迷ったら特定口座で大丈夫だから安心してくださいね。」