お金の知識初級編16 預金・保険・投資信託 ― お金の置き場所の違い

「お金をどうすればいいか分からない…」という人、多いですよね。
銀行に預けるのか、保険に入れるのか、投資信託で増やすのか――。
どれも「お金の置き場所」ではありますが、目的も性質もまったく違います。

今回は、初心者でもスッキリ整理できるように、預金・保険・投資信託の違いをわかりやすくまとめてみましょう。


そもそも「お金の置き場所」って?

日々の生活や将来のために、私たちはお金をいろんな形で保有しています。
代表的なのが、次の3つです。

  • 預金: 銀行などに預けておく「守るためのお金」
  • 保険: 万が一に備える「リスクに備えるお金」
  • 投資信託: 資産を増やすための「育てるお金」

それぞれ「安全性・流動性・収益性」のバランスが違うため、
自分の目的に合わせて組み合わせることが大切です。


3つの違いを表で比較しよう

項目預金保険投資信託
目的お金を安全に保管する万が一に備える(死亡・病気など)お金を増やす・資産形成
リスクほぼゼロ(預金保険で1,000万円まで保護)途中解約で元本割れの可能性価格変動リスクあり
収益性低い(普通預金金利0.001%など)保障+貯蓄型なら中程度高め(運用次第で利回り数%〜)
流動性(引き出しやすさ)高い(いつでも引き出せる)低い(契約期間がある)中程度(換金まで数日)
主なメリット安全・すぐ使える保障がある・強制貯蓄になる資産が増える可能性
主なデメリット増えにくい・インフレに弱い保険料が高い・柔軟性が低い元本保証なし・値動きに一喜一憂しやすい

目的別の使い分け方

これら3つは、どれか1つを選ぶというよりも、目的に応じて使い分けるのがポイントです。

  • 短期的な支出(生活費・旅行など)→ 預金
  • 万一の備え(病気・事故・家族への保障)→ 保険
  • 将来の資産形成(老後・教育資金)→ 投資信託

たとえば、月収のうち…

  • 3〜6か月分の生活費は「普通預金」へ
  • 家族を守る保障は「必要最低限の保険」で
  • 将来のための積立は「つみたてNISA」などの投資信託で

このように分けておくと、お金の流れがスッキリ整理されます。


よくある誤解:「保険で貯金」できる?

「貯蓄型保険はお金が貯まるから安心」という声をよく聞きます。
たしかに満期や解約返戻金がある商品もありますが、保険は本来“保障が目的”です。

もし「増やすこと」が目的なら、
手数料が低く運用効率の高い投資信託のほうが合理的です。

つまり、保険=リスクに備える投資=お金を育てる預金=守る
この基本を崩さないことが大切です。

保険は保険。投資は投資。
本来の目的を見失わないように注意!

特に貯蓄型保険は手数料が激高!


預金だけでは「お金が目減り」する理由

預金は安全ですが、金利がほぼゼロの今、
物価が上がれば実質的にお金の価値は減ってしまうこともあります。

たとえば、100万円を銀行に1年間預けて利息が10円。
でも、その間に物価が2%上がれば、実質的には「2万円分の価値が減少」しているイメージです。

だからこそ、長期的には「投資信託などで増やす力」も持っておくことが、
これからの時代には欠かせません。


どれが正解? ― バランスが大事

「全部投資しなきゃ」「預金はダメ」など極端な考えはNGです。
大切なのは、生活の安全網を確保しつつ、余裕資金で育てること

バランスの一例を挙げると…

目的比率の目安内容
生活防衛資金30〜40%普通預金・定期預金
保障・リスク対策10〜20%生命保険・医療保険
資産形成40〜60%つみたてNISA・投資信託

このように配分を考えると、「お金の守り」と「攻め」が両立できます。


まとめ

  • 預金=安全に守るお金
  • 保険=リスクに備えるお金
  • 投資信託=将来を育てるお金

どれも悪いわけではなく、目的が違うだけ。
「どこに置くか」ではなく、「何のために置くか」を意識してみましょう。


お金って“置く場所”を変えるだけで、性格がガラッと変わります。
守る・備える・育てる――この3つをバランスよく組み合わせることで、
将来の安心がひとつずつ積み上がっていきますよ。