お金の知識初級編10 インフレと金利の関係 ― お金の価値は常に変わっている

スーパーに行くたびに「最近ちょっと高くなったな」と感じることはありませんか?
それがまさに「インフレ(物価上昇)」です。
実は、インフレは“お金の価値が下がる”現象でもあります。

お金の価値は常に変化している

たとえば10年前、500円で買えたランチが、今は700円になっていたとします。
物の値段が上がったというより、「同じ500円の価値が下がった」とも言えるわけです。

つまりインフレとは「お金の価値が時間とともに減っていく」状態。
逆に、物価が下がること(デフレ)は「お金の価値が上がる」状態です。

金利とインフレの深い関係

インフレが進むと、中央銀行(日銀)は“金利”を上げる傾向にあります。
理由は、モノやサービスの値段が上がりすぎると、
人々がお金を使いすぎて経済が加熱するためです。

金利を上げることで、お金を借りにくくし、消費を少し冷ます狙いがあります。
逆に景気が悪いときは、金利を下げて「お金を動かしやすくする」政策をとります。

日本の金利が長年低かった理由

日本では1990年代以降、デフレが長く続き、経済がなかなか成長しませんでした。
そのため、日銀は「超低金利政策」を長く維持してきたのです。

しかし最近は、世界的な物価上昇の流れを受け、
日本でも少しずつインフレ傾向が強まっています。
それに伴い、預金金利や住宅ローン金利も少しずつ変動し始めています。

インフレが私たちの生活に与える影響

インフレは悪いことばかりではありません。
企業の売上や給料が上がるきっかけにもなります。
ただし、給与上昇がインフレに追いつかないと
「生活が苦しくなる」という現象が起きます。

また、貯金だけで資産を持っていると、
お金の価値が目減りしていくリスクがあります。
100万円を預けていても、数年後にその100万円で買えるものが減ってしまうのです。

インフレに強い資産とは?

一般的にインフレに強い資産とは、「実物」や「成長と連動するもの」です。

  • 株式や投資信託(企業の成長と物価上昇に強い)
  • 不動産(家賃や土地の価値が上がる可能性がある)
  • 金(世界的に価値が安定しやすい→近年は値上がりが大きいため注意)

一方、現金や預金はインフレに弱く、資産全体の一部にとどめるのが理想的です。

まとめ:お金の価値は“止まっていない”

「1万円は1万円の価値」と思いがちですが、それは“名目上”の話。
実際の購買力は、時代や経済状況によって変わっていきます。

だからこそ、「お金をただ持つ」よりも「お金をどう動かすか」を考えることが大切。
これが将来の安心につながる第一歩です。

お金は“時間とともに価値が動く生き物”。
持っているだけじゃなく、どう育てるかを考えていきましょう!